あらすじ
2011年五月初頭、新作MMORPG〈New Age〉がサービスを開始した。
〈レギオン〉システムの試用と撤退。大型アップデートによる新たな国の解放。未開領域の開拓。
相次ぐ実装により、〈New Age〉は順調にユーザー数を増やしているかのように、表面上は見えていた。
しかし、裏では意識混濁性消失障害なる怪奇現象がまことしやかに囁かれだして━━。
ある日、怪異の嗅覚に優れた魔女エルミル・ビア・パナシェと、正義の味方を疑わない古祈愛言理の二人は、痕跡は残っているのに、それを周りが認識しようとしない歪みを発見した。
まるで存在そのものが忘れ去られてしまったかのような異常は意識混濁性消失障害へと繋がり、元凶と思われる〈New Age〉の調査を始めた二人だったが、やがて彼女達自身もまた〈New Age〉の世界へ消えていってしまう。
プレイヤーと意識混濁性消失障害。加えて〈New Age〉の世界には原住民として小人達が自我を持って暮らしていた。
様々な意思や価値観が混じり合い、混沌を極める箱庭。
MMORPGとしての恩恵をほぼ、そのままに宿す意識混濁性消失障害達。
罪の意識が薄れた世界で、初心者狩り集団〈バジリスク〉は好き勝手、悪逆の限りを尽くしていた。
〈New Age〉仕様外の蒼焔を纏う少年メイジ。
彼はエル、言理との出会いをはじめとし、数々の出会いを繰り返していく。
やがて初心者が降り立つ国、Nanokeriaにて〈バジリスク〉との決戦に挑むメイジ達。
しかし、出会いの数と同じくらいの別れが〈バジリスク〉の崩壊と共に告げられる事となった。
その最中〈New Age〉の歪みを糺すものを名乗る黒衣の集団〈葬儀人〉が介入し、彼らは宝星具〈水瓶座の時代〉を奪い去っていく。
それから数日後。
初雪を迎えし節目に〈New Age〉は突然のサービス終了を発表。
僅か半年ばかりで、歴史に終止符が打たれたのだった。
一方で取り残された意識混濁性消失障害達は、その大いなる変化を〈変革〉と呼称し、確立された箱庭への適応を余儀なくされていた。
舞台はNanokeriaから、隣国、WelzNeil、Bnburioへ移り、物語は〈変革〉から半年後。
2012年5月より再び始まろうとしていた。




