魔界動物園の仲間たち 第4の魔界動物 ISHII、そして、今回も大サービス。若く黒き脅威、第5の魔界動物 TOSHIDA襲来……!
「次は石井かなあ?」
「どんな奴?」
「関西弁を使う男で、専門用語を好んで使ってくる奴だ。一袋をいちたいとかな。わざわざ難しい言い方をしてくる。勉強だけが人生って感じの奴だ。相当博識だ。だが鼻に付く」
「そうなんだ。聞いていない事まで勝手に言う感じ?」
「ああ。で、そこで初めていちたいって言うのかあって知ったけど、そこ以外では使わねえしなあ。知識をひけらかしたい気持ちが強すぎる。で、工場長の母親が亡くなった時、葬式まで時間があったので喫煙所で待機していたんだが、奴がする話は葬式の時でも蘊蓄三昧。自分の知識をこれでもかとひけらかし続けていた。人一人死んでるのに奴一人だけ喋り続けていた。みんな重い表情で俯いている中な。まあ、葬式に関する雑学で葬式で使われる白黒の幕の名前が鯨幕とかな」
「空気読めん奴ね」
「まあそういう奴は少なからずいるからなあ。止めろと言っても止めないしなw次は、奴が見ている時に加工中に暇だからシャドーボクシングをしていた。そしたら
『ドン!』
って言う当時11月だったが、季節外れの花火の様な音が工場内に響いた」
「何があったの?」
「石井がそのシャドーボクシングを見て怒って、引き出しの上を殴った音だった。で、ずっと俺を睨んでいた。なのでうるせえなあと思いながら睨み返したら震え出して逃げた」
「どうして?」
「普段大人しいバイトの分際でシャドーボクシングを生意気にしてんじゃねえよって事だろうよ」
「小さいわねえ……って……小さいは余計よ!」
「いやいやw今のはアリサちゃんが勝手に自爆しただけだろw」
「ww」
「引き出しの中には測定器具のマイクロと言うのが入っている。円柱状の品物の大きさを1000分の1ミリまで図る事が出来る精密測定器具だ」
「そうなんだ。結構高いんだね?」
「値段は知らんが。で、それを入っている引き出しの上の部分を叩いたんだ」
「ああ、それはやばいよね」
「そこを叩くなんて校正した状態を駄目にしてしまう」
「校正?」
「毎年一回チェックする事だ。測定器具は一年に一度狂う可能性があるから狂っているかチェックし、もし狂っていたら直してくれるんだ。そう、軽い衝撃でも狂っちまう。そんな引き出しの上を叩けば全測定器具が狂う危険性がある。もしそれに気付かずそれで測定した物全部が間違った寸法で客先に届いちまう」
「ああーそういう本職の基本的な事は知らないのね?」
「ああ、それは無いだろう。だが、知っていても俺のやった行為で一時的な感情の爆発に身を任せ、後先考えずにそんな従業員全員に迷惑のかかってしまう様な危険行為をしてしまう。修繕費もただじゃねえ。後は何故か帽子がボロボロで、会社で新しい帽子を買って貰っても、いつまでもその帽子に拘っているんだよなあ」
「何でだろう?」
「想像で話すけど奴は超女好きなんだよ。で、浮気したのがばれて嫁に包丁で切り掛かられて帽子に刃が当たった。で嫁さんはそこで正気に戻ったんだ」
「うん」
「で、
『新しく貰った帽子はかぶっちゃダメよ? 毎日このボロボロの帽子で行きなさい。そうすればこれを見る度に浮気しようって気にはならなくなるわ』
って、釘を刺したんだと思う。新しい帽子を皆かぶってるんだけど、あいつだけ頑なにボロボロの帽子しかかぶってない。どう考えてもおかしい」
「女好きの根拠は?」
「あいつは女の人が来ると仕事を中断してでも世間話をしに行く。それが20回以上あった。だが、当然太っている女性、そしておばさんは近くに居ようが絶対に世間話をしない。若くて浮気出来そうな女の子だけにその態度をする。だからだ」
「成程、じゃあ帽子を洗濯してはくれるんだけど、ボロボロなのは敢えて直さないって事なのね……ねえ」
「ん?」
「島田っていたじゃん」
「ん? ああ、居たな。これだろ?」
ずいっ
「ちょ!! 何でそんな事するのよ! 名誉棄損と傷害罪と暴行罪よ!! そんなに近付けないでwwあいつこっちじゃない? クズ社員側の人間よ!」
「何で?」
「有休を最後の最後で全て消化した悪者よ? どう考えてもこっちよ!」
「そうかなあ? 木林製作所にとっては痛手だと思わねえか? それにもう居ないんだぜ?」
「ああ、そうか! 休んでても給料は発生するんだもんね! じゃあこっちじゃないね!」
「そうだぜ!!」
「他には何かあるの?」
「うーん……石井はここまでかなあ」
「へえ、じゃあ次のクズは?」
「せめて話を聞いて判断するまではクズ認定しないでくれよwww」
「どうせクズだもん。早くー」
「分かったよ。ええと次は川谷と土志田だ」
「え? 川谷再登場?」
「そうなんだ。土志田一人だとそこまで活躍しないが、二人になると強力な輝きを見せる。川谷自身が土志田を。そう、言い換えれば土志田は川谷と言う川があれば活性化する魚とも言い換える事が出来る」
「成程。上手い事言うねえ。魚だけじゃ泳げないもんね。と言う事は? 土志田ってのは触媒必須なクズなのね?」
「触媒? なんだそりゃ?」
「ああ、こっちの話」
(触媒か……私を殺した死の呪文にも触媒必須だったよね。あれがないといくら呪文を正確に詠唱できても発動しない……はっ……地獄にも
【アレ】
あるかしら? 後で探してみようっと)
「こいつらは将来が心配になるレベルのやばさだ。こいつらを見てると、人って何なんだろう? って考えるレベルだ」
「ニコイチで嫌がらせと言う事ね」
「ああ、セット販売だ」
「買わないよww」
「ああ、俺も例え2人の人間を自由に使えるとしても、こんな奴らなんて1円でも買わん。IQは二人合わせて4だ。川谷が3、土志田が1。どう考えても指示通り動かない。餌代分マイナスだ。仮に受け取った引き換えに1億貰えるなら一瞬だけ受け取ってから、雪山に装備無しで睡眠薬を飲ませた状態で捨てるレベルだ……」
ほう、そこまでか。
「ひっどwwそれもう殺してるも同然じゃんwww優しい鈴木さんにそこまで言わせるなんて……早く聞きたい!」
「まずは土志田の顔を具現化するぜ。うおおおお」
「わあ、悪そうな顔! あれ? 背景は?」
「ああ、強烈なインパクトの場合、背景は霞む。最高ランクともなると見えなくなる」
「そうなんだ。でもこいつラスボスに居そうな顔ね。若そうだけど角ばり方がもうラスボスの風格ある。しかもどこかで見た事あるよこの顔」
「どこで?」
「ゲーム内で、こういう奴が居た筈……うおおおお」
アリサも具現化する。
「おお! もう具現も慣れて来たか? ゲームか……この世界ではカルタしかねえなあ……」
「店で売ってたね」
「俺はあまり好きじゃないからやった事ねえけど……うわあこいつ土志田に似ているなあ。どんな奴なんだ?」
「えっとね、ネタバレを含むのでアレだけど……」
「いいぜ。もう死んでるしww」
「うん、海藤正治の事件簿って言うゲームのラスボスで、定本恭也って言うんだ。すごい金持ちなんだけど資金難になって、大富豪の家を手下に放火させて、資金を稼ぎ、証拠隠滅の為に放火に関わった手下を一人ずつ殺害していって、最終的に海藤に追い詰められたら、なんと自分の息子を人質にした奴ね。毒を塗ったナイフの使い手よ」
「フィクションとは言えとんでもねえな。悪魔じゃねえか! 毒のナイフって……」
「毒が得意で、自分が開催したパーティーのお客さん全員に、遅効性の毒入りのワインを飲ませて、次々と毒死していく様を監視カメラで見ていて大喜びしてたのよ。でも最後には殺しそびれた仲間に絞殺されちゃうんだけどね」
「ざまあみろだ!」
「うんうん。その時の苦悶の表情が正にこの顔。でもこの顔、もう一つ別の人間に見えるのよねえ」
「どんな奴だ?」
「フィッシュ君」
「え? あの驚く時に魚魚魚って言うあの?」
「でも土志田は黒色人種だから、アフリカ産のフィッシュ君? いや、それ以上に太陽さんの自然な焼け方ではなく、炎で焦げた様に黒いから焼きフィッシュ君ね」
「実は調理済みだったw」
「そうそう、フィッシュ君を焼いた感じの顔に見えちゃった。よし! ちょっと並べてみようっとうおおおおお」
フィッシュ君を具現化し、先程の定本と土志田を並べる。
「似てるなwwでも帽子はどうやったんだ?」
「帽子だけ具現化して貼り付けたんだよ。川谷と言う川を泳ぐフィッシュ君の出来上がりね」
「そう言えばそうだなwでも、でもフィッシュ君は泳がねえぜ? 魚に詳しいだけでさw教授だぜ確かwでも、そんな事も出来るのか? 初めて知ったわ! もう俺よりも具現を使いこなしてるwこいつさっきの定本よりは酷くはねえが、それでも色々と酷い」
「どんなの?」
「まず臭い」
「魚だけに生臭いwシンプルであり、結構嫌な特長ww」
「奴の付けている香水? が、酷過ぎる。どこで買ったんだ? って言うクラスの最低の臭い。それを毎日付けてやってくる」
「ふうん」
「通り掛かる度に逃げるクラスの悪臭だ」
「他には?」
「声が気持ち悪い。俺に話す時はマスクをしていたらそのマスクを顎にずらして顔をしっかり見せてくれつつ、なよなよっとした声で、
『こちらの品物の納期は〇月〇〇日となりまして。まだ時間的にも余裕がある状態となっておりますが、よろしかったでしょうか?』
等と付け焼刃感半端ない役所でよく聞く様な鼻に付く丁寧語で話してくるが、マジかって思ったわ。どこでそんな喋り方覚えて来たんだ……」
「イラつく男ねえ……」
「そんな事覚えるのに時間費やす意味が分からねえ。
『これは来週です』
で済む内容を何で回りくどく言うかなあ? 一応1年目の若造だぜ? 10年目のベテランの訪問販売の店員かよって思ったぜ」
「確かに違和感しかないわ。覚える言葉の種類のセンスもないって事ね?」
「ああ、でな? 川谷と仲良しで、奴と話す時は全く別人の様な男らしい声で、語り口も変化しつつ喋る。遠くでも分かるくらい別人で、間違いなく二面性があるという事な」
「へえ」
「なぜか俺を特別丁寧な言葉で扱っているにも関わらず、休み時間はほぼ川谷と喫煙所で話していて、恐らくの俺の悪口に積極的に参加して大笑い。
『ヒャハハハハ』
だぜ? 表の喋り方からだと
『あははは』
が妥当だろ?」
「そうね」
「本性は汚いと分かる。普段の顔はこんなだしな。うおおお」
ごとっ
「下品ねえ」
「俺の近くではそんな笑い方はしない。遠くでのみ聞こえる笑い声。その笑い方で大体どういうネタで笑っているかなんて長い経験から分かる。社長、川谷、井村、土志田、他にも沢山の人間からバイトという事で差別を受けてきて慣れっこだもんな。あ、このタイプは川谷タイプの差別だ! って簡単に分かっちまう。最早、差別ソムリエと名乗れるレベルで森羅万象の差別を体験した身だ」
「でもその違いを鈴木さんに見抜かれている事すら気付いていないと」
「そうだ。そいつはそれで自分は俺にいい人間だと見られていると本気で考えている」
「浅いわね」
「そうだ。川谷と話している時の陽気な土志田。俺の近くの真面目な土志田。この2つは同じではない。明らかに使い分けている。そしてそれを俺に気付かれてはいけないと思う。だがそれを堂々と見せる事が、俺を馬鹿にしていると思えてしまう訳だ。
『お前の前ではこの陽気な俺を見せる事は無い』
とでも考えているのか? そこまでは分からん。で、遠く。二面性の裏側の土志田は、本当に悪魔みたいに笑うんだ。これだ……うおおおおおお」
「恐ろしい……殴りたい……この笑顔……」
「アリサちゃんも同じか!! 二人仲良く笑顔で話し合っている姿をよく見かけるが、本当に嫌悪感しかないんだよなあ。どう見ても二匹の悪魔が会話している感じだ。そう、無料で虫唾を走らせる事が出来るんだぜ……」
「こんな感じかな? うおおおおお」
「え?」
ごとっ
「体が……体が悪魔じゃねえかw」
「どう? トラクエのびっくりしてモーターサタンの体と合成してみたよ」
「見事な悪魔だなあ」
「イメージ通り。これが奴の真の姿よ。しかし……顔も嫌いだけど声も駄目、臭いも駄目って……人間の感覚の3つの視覚、聴覚、嗅覚を同時に攻撃してくる訳か……」
「それとメンタルも攻撃してくる。悪口を後輩に言われていると確信しているからな。どうしても好きになれん。皮膚も黒いし、満面の笑顔でも好感が持てないんだ。これで笑ってるんだぜ? 悪人にしか見えんのだが……」
「悪口を言っていたのって確かな事なの?」
「ああそうだ。確かそれに気付いた時の話だが、その時は、あいつの前でシャドーボクシングしていて……」
「wwww」
「え? どうした? 突然笑いだして……まあ可愛いからいいんだがな」
「さっきも言ったじゃんw鈴木さんシャドーボクシング好きねえw石井の時もそうだけど当たり前の様にやるじゃんw」
「ああ、そうでもしねえとやってられんからなあ」
「え? どういう事?」
「給料が低いのは、この会社をジムとして使用していて、その分を支払っている。と、言い聞かせてモチベーションを保っていたんだ」
「ジムの分引かれたと自分を騙していた訳ね……」
「そう。器具なんか一切ない安っぽい自重トレしか出来ねえショボ過ぎるジムだがな。それでもやらんよりはマシ。で、その日の帰り、川谷と土志田が俺の10メートル後ろを歩いていたんだが、前に居る俺にも聞こえる位の声で、
【普通じゃない】
と話していた。恐らくシャドーボクシングをしていた事を川谷に報告していたんだろう。だがおかしいと思ったのは川谷は土志田の傍に居たんだ。なのに俺にも聞こえる大声で言っていた。男らしい声で」
「いい度胸じゃない」
「本当それだよ。一番下っ端で入社1年目くらいの男だぜ? それが20年務めている大先輩の行動を普通じゃないと言い張れる。まあ子供とは言え川谷はリーダーだからなあ。そいつの庇護の元安全に悪口が言える訳だ。川谷は悪口推奨派だからな。一瞬で意気投合していた。川谷お坊ちゃんも土志田と言う悪口を言い合える
【真の仲間】
が増えて嬉しいと思っているのだろうなあ」
「冗談ってみんなで笑い合える事を言うのよね? 馬鹿にして笑うなんて人としてやばいわよ」
「確かに」
「どういう教育受けて来たんだよ……普通じゃないのはてめえだろ!」
「シャドーボクシングを仕事中にやるのはおかしいと思うが、機械を作動している時以外はやっていない。本来ぼうっとしていてもいい時間を有効活用しているだけだ。誰にも迷惑かけてねえんだよ? 土志田は普通じゃないおぞましい悪臭を毎日俺に届けてくれるって言うのによ。本当に吐き気がする臭いなんだ。プラスで声も顔も普通じゃない……なのに自分には何も非は無いというスタンス。どういう神経してんだ? あの悪臭は普通だと思ってんのか?」
「他には?」
「これも筋トレに関する事だが……奴の目の前で筋トレをしていたらその日の帰りまたも大きい声で
『筋トレなんて臆病者のする事!』
と言う謎の持論を展開していた。勿論川谷も否定的な事は言っていなかったな。それからだなあ、俺に仕事を依頼する時に一言も喋らず品物を置いて去って行く様になったのは」
「お前は永遠に筋トレすんな! でもこのお陰でよろしかったでしょうか? を聞かずに済んだって事か! それは嬉しい事よね?」
「確かに。あの声を聞かずに済むのは普通に助かる。筋トレしたお陰で筋肉も付いて、土志田にも話しかけられずに済む。一石二鳥だな!」
「他には?」
「名前かな? あいつ硝平って言うんだ」
「何かおかしいの?」
「硝子の硝に平と書いて硝平。推測だが、親が子の名前を付けた理由は硝子の様に繊細で平坦な人生を歩んでほしい。もし割れても破片で人間を傷つけて欲しいと言うやや狂った願いが込められたと思っている」
「親も狂ってるわねえ。他は?」
「手紙の話だ」
「え?」
「会社に出した手紙の内容を奴も知っている」
「どういう事? 専務に渡したんじゃないの?」
「専務が朝休んでいる所には川谷もそして土志田も一緒に休んでいたんだ。で、一緒に読んだんだ」
「へえ、ならあのよく考えられた文章を見た土志田も鈴木さんを見直したんじゃない?」
「そう思ってくれればこの話に土志田を紹介していない。逆だ」
「え……」
「川谷は内藤の悪事を少しずつ信じてきた。理由は急いでやってミスばっかりするからだ」
「そうなんだ」
「ああ、本来ゆっくりやって捏造でその遅さをカバーするのが内藤流。その当時は目立って不良率は高くなかった。あいつ顔……おっと肛門は醜いけど仕事は正確に出来るなあと感心していた程だ。
だが俺に捏造している事がバレているから捏造出来ない。故に無理に捏造していた時間に合わせる様に早くやらざるを得なかった。結果不良を大量作成したんだ。その哀れな様を何度もリーダーに報告する事になり、こいつ本当は仕事できないんじゃ? という事を薄々感付き始めたからだ。だが土志田はそういう経験がないから俺の手紙の内容を読んで尚こう言った。
『ああやって論破でもしたいんでしょう。笑えて来ますよ』
らしい。帰りに川谷と土志田が並んで歩いていて手紙の話をしていたのを聞いた。これも俺に聞こえる様にだ」
「確か会社が内藤が捏造をした事を黙っていて、それをISOの人に謝れって内容だったよね? 内藤が犯人っていうのも明かしていた」
「そうだ……俺がわざわざ論破したい為だけに頭を絞って手紙を出したとほざきやがったんだこの男は……一年目の癖によ。どんなに内容が理にかなっていても俺を下と見ていたから内藤は何もやっていないと……俺が嘘を付いていると……許せねえよ。それからだ。奴に憎しみを抱き始めたのは。で、実行に移した」
「え?」
「奴がトイレでおしっこをしていたんだ。それを見て、トイレのすぐ傍の外の手洗い場に行き、おしっこをしている途中の奴に聞こえる様に
『あれ? う〇こがおしっこしてるよ? かりんとうにでもなろうとしてるのかなあ? でも臭いは取れないのになあ』
と言った」
「かりんとう?」
「ああ、そしたら夏なのに開いていた窓を強めに閉めた。聞こえてくれた証拠」
「そうね」
「でも、臭い上に黒い土志田は俺の中では最早う〇こなんだよ。そのう〇こが水分を失い、カリカリになれば姿形はかりんとうっぽくなるだろう? おしっこと言う水分を出す行為を見た時、もしやこのう〇こ、かりんとうになりたいのかな? と思ったんだ。せめて形だけでもとな」
「結構効くね。自分がいい奴と思われていたという事実をう〇こ呼ばわりで一瞬で覆されたって事よね?」
「そう、お前の猿芝居はとっくに見抜いているぞ? くそう〇こおじいさん!! と、伝える為にな」
「それくらい憎かったのね? 土志田的には内藤の方が鈴木さんより上と見ていたんだね……そもそも会社の悪事は一切信じていないで、鈴木さんが会社に論破する目的で手紙を書いたって言ったのか……このクズ……しかし何で思ってる事そのまま聞こえる様に言うんだこの馬鹿」
「境界知能なんだろう。それとも川谷に守られているから強気になってるんだろうな。正に虎の威を借り、他人のふんどしで相撲を取る狐……醜いぜ……」
「ことわざ混ざっちゃったwww」
「この話を聞いてこの黒土志田を好きになったか?」
「黒が付いちゃったw聞くまでもないでしょう。大っ嫌いよ!」
「俺もだ。おっとそろそろ疲れたな。ここで休憩しよう」
「そういえば疲れて来た。でもまだあるんだね……一年目とは思えない濃さね……てか石井短くね?」
「そういやそうだなw」




