新人冒険者と古参冒険者。その一
……1000PV目指していたはずが。
2000になりました。読んで下さってありがとうございます。
という前置きはさておき、今回から?二話か三話、主人公出ません。名前はよく登場しますが。
「で、ケルトの話だったか?」
露出狂もとい派手な服装の冒険者・クローディアは、生まれたての小鹿のようにぷるぷると震えている新人を相手にそんなことを口する。
「ケ、ケルトさんってどんな人なんですか?」
未だショックから立ち直れないのか新人冒険者(男)は完全に思考放棄していた。
「そっち奴はとりあえず放っておいて大丈夫か?」
「大丈夫です」
それを聞いたクローディアは酒を頼みながら口を軽くする。
「あいつがこの街に来たのは、今から五年くらい前のことだ。当時はフードを深く被った怪しいやつって程度の認識だったんだ。ま、お前らとおんなじだな」
かっかっかと豪快に笑う。
「それに弱っちい奴だって思ったのさ。自分で戦うことの出来ない弱っちい奴だって。あいつの見た目はあれで仕方ないのさ……どんないい奴だって分かっていても世界から嫌われた奴だしな」
「世界から嫌われたって言うのは……一体」
「あいつがはぐれ者をしているのだってそれが関係してる。うちらだってそんなの関係ねぇっ!!って言ったんだけどよ。あいつは普段取らないフードを外して笑うんだ」
クローディアは酒が回ってきているのか饒舌になってきている。感情的になってるとも言う。
酒を注文しようとするとクローディアの隣に、一瞬呼吸を忘れてしまう程の神秘的な光景が広がっていた。誰もがその光景に目を奪われる。
「飲み過ぎよ、団長。またシエルハイムの話ですね」
「シンリー……お前からも言ってやれ」
シンリーと呼ばれた女性。金よりも輝いて見える黄金に輝く長髪にすらりとした身体。そして何より少し尖った長い耳。
「……え、え、エルフ様ですか?」
「そうだ、エルフ様って奴だな。な、シンリー」
「団長まで止めてください。わたしはそんな素晴らしいエルフじゃありませんよ」
メルは目の前にいる伝説上の存在に口をぱくぱくさせている。アルは……まだショックから立ち直っていないようだ。
「エルフなんてもん中々見れねぇからじっくり嘗め回すよう見た方がいいぜ、かっかっか」
「……団長、もう少し女性らしく振舞ってください」
「うちらは傭兵稼業だ、そんなしおらしくなんざうちには無理だ!」
「はぁ……団長はいつもいつも。今日はまだ下ネタを言っていないようですし……それよりもシエルハイムの話でしたか?」
「は、ハイ」
「そんなに緊張しなくても大丈夫ですから、エルフとはいえ人と同じなのです。わたしとしても同じように扱ってくだされば」
「え、え、無理ですよ。だってエルフ様ですよ。エルフ様なんですよ。エルフ様なんですよね?」
それを聞いたシンリーはガクッとうなだれてしまう。
「お前はどこに行っても同じだな、かっかっか」
「団長も何か言ってくださいよ」
「お前が奴らを毛嫌いする理由なんざ、しょうもない。エルフは絶壁だしな」
「な・ん・で・す・か?」
「いや、だからぜっ……し、シンリーさん?何でメイス?」
その数秒後、ギルド内に絶叫が響きわたる。
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