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この人を見よ  作者: ふじたごうらこ
第三章・統治者への道
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エピローグ・この人を見よ



 レイレイにもちゃんと前向きに話し合ってみよう。正直言って好きでも嫌いでもない。でも時には助けてくれたわね。メイディドゥイフに行くとそのまま結婚になだれこみそうで悩むところだわ。あら、私その気になっているわ。

 それだと、ロザチカはどういう反応だろう。何かで争う羽目になったら困るなあ。メイディドゥイフ王室……この私が王室の一員とか。開かれた王室的にはいいかもしれないが、これ以上注目されるのも困るなあ。

 私はお父さんの今後も考えないといけない。

 いずれお父さんとメイディドゥイフ観光もいいだろう。お母さんや見たこともない祖母のふるさとには違いないから。そうだ、ロザチカに案内してもらおう。逆に日本観光なら私が案内するし。

 乳児のグレンのことも心配だ。あの子はどうするのだろう。私に母性が目覚めてすごく気になる。心配事の種はつきない。ザラストさんや筆子さんにも会いたい。それにしても筆子さんは外見と全く違って野心家すぎる。再婚ですって? 今度は前のだんなさん、春美野さんのような民間人ではないし、年も全然違うのに。ザラストさんはザラストさんで、大丈夫なのかという心配もある。でも私は筆子さんの人生には介入できないし、かかわるつもりはない。

 レイレイの他、ダミアンやヨハンも気になる。

 考えないといけないことは山積みだけど、急ぎの問題でもない。すべては私次第だ。通学やバレエの事はまた考えよう。あれほど帰国と騒いだ私は今度はメイディドゥイフに行くのも変だ。またマスコミが妙な憶測記事を飛ばすだろう。やはり王位を狙っているだの書くだろう。


 私がふらふらして将来のことはまだ決められない。

 けど、これだけは言える。


 私の経験はつらかったけど、これからの人生は私が作るわ。


 私は私の心の見つめて、動くだけだわ。


 ……誰の命令でもなくってよ。


                                      了

                                  

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