表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約者を勇者に奪われたが別にどうでもいい  作者: みっちゃん
最終章 進み続ける未来

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/43

第29話 通じない言葉

何故彼女が空から来たのかはあえて聞かないでおこう。しかし、それを除いても不可解な点が多く見られる。


リムル「ルクスさん、気づいていますか?」


どうやらリムルも気づいているようだ。そっと耳打ちしてくる。


ルクス「ああ、雰囲気が全く違う。まるで、今まで抑えていた気持ちを解き放ったかのような。まるで別人だ。」


幼き頃から見ているからこそ、わかる彼女の変化に(リムルも気づいているとなると別の理由も含まれていると思うが)。


アイリ「ねぇ、ルクス。」


ルクス「……なんだ?」


明らかに話し方も違う。いつもなら上から目線ないいようだけど、なぜか甘い声を出している。


アイリ「……なんでそんなに怒っているの?」


ルクス「……は?」


唐突に何かを言う。理解できない。


アイリ「私たち婚約者同士なんだよ。」


アカギ「やっ……ぱり……これっ……て……」


アマギ「ええ、そうね。記憶を変えているわ。自分の都合がいいように。」


つまるところ、彼女の中ではルクスとアイリはまだ婚約関係にあると言うことだ。


アイリ「ほら?早く村に帰って始めましょう。」


そう言ってニコニコしながらこちらに歩み寄ってくる。


あまりにも不気味すぎて後退りをする。


ルクス(なんなんだよ、本当に!)


ルクス「は……始めるって……何を?」


そう言うと、アイリはピタッと止まり、ニコニコしながら答える。


アイリ「何言ってるの?ルクス?私たちの結婚式よ!私たちは結婚するんだから!」


そう言ってウキウキしながらスキップする。まるで本当に楽しみにしているかのように



リムル(僕の魅了が解けたからと言ってここまでおかしくなるのは異常だ。それに.......)ちら


アイリ「さあ、ルクス!早く村に帰って私たちの結婚式を始めましょう!子供は何人欲しい?」


リムル(明らかに僕達が見えていない。いや、認識していない。彼女の中では今ルクスさんと感動の再会とでもなっているのか?)


先程ルクスが話した内容だと今ルクスと手を繋いでいるアカギは敵対視される筈だ。それがないとなると、アイリの目にはリムル達は映っていないのだろう。


ルクス「……何が目的だ?」


アイリ「え?」


そんな中ルクスはとてつもなく冷たい声でアイリに話しかける。


ルクス「何が目的なんだ?と聞いているんだが?」


アイリ「ルクス?」


アイリは予想外の言葉や言動に焦っている。

なんで?え?

と言う言葉ばかり言っている。


ルクス「どうせまた、俺のようなサンドバックが欲しいから、そう言っているんだろ?」


アイリ「何......言ってるの?私が.....そんなことする筈ないじゃない!」


ルクス「嘘つけ!散々村では俺を痛めつけておいて!それが嘘だなんて言わせないからな!」


アイリ「だから!何言っているの!私がそんなことする筈ないじゃない!」


流石に我慢の限界なのかルクスが叫ぶとアイリは予想外の言葉を言ってきた。


ルクス「は?お前.......自分の言っていることわかっているのか?」


アイリ「ルクスこそ、何言っているの?私たちは村で平和に暮らしていたんだよ?恋人同士として毎日いつも一緒、おはようの目覚めから、おやすみの寝るまでずっと私たちは2人一緒だったじゃない?」


アイリ「ルクスこそ、変なこと言わないで、早く村に帰ろう」


ルクス「お前は勇者と結婚するんだろうがぁ!」


アカギ「!?」ビクッ


アマギ「ルクス......」


リムル「ルクスさん.......」


あまりにもふざけているので、ルクスが切れて叫ぶ。しかしその返答はあまりにも違いすぎた。


アイリ「.........勇者と結婚?何言ってんの?ルクス」


ルクス「え?」


アイリ「勇者って、私たちの村に勇者なんて一度も来なかったじゃない、おかしな事を言うルクスね」


ルクス(自分の都合がいいように本当に記憶を書き換えている)


しかも、勇者が村に来ていないとなると、彼女は自分が剣聖であることも記憶から消しているだろう。


アイリ「ねぇルクス、どうして、どうして私を避けるの?ねぇどうして.........」


アイリ「ねぇ、どうしてなの?

質問に答えてよ?

私は貴方の婚約者なのよ?

結ばれる運命なの?

なのになんで私から逃げようとするの?

なんで私から避けようとするの?

なんで私の気持ちに気づかないの?

なんで私の言うこと聞けないの?

なんで私を見てくれないの?

なんで私を愛してくれないの?

なんで私の事をそんな目で見るの?

なんで私の想いに気づいてくれないの?」


アイリ「なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?」


ルクス「..........っ!」ブルッ


瞳がどんどん濁っていき、禍々しいオーラが漂うってくる


アカギ「ルクス」ギュ


アカギ(ルクス、顔色がとてつもなく悪い、アイリ.......話は聞いていたけど、ここまでおかしいなんて)


アカギは知らず知らずのうちにルクスの手を握っていた、それが間違いだったのだ


ルクス「アカギ.........」


アイリ「.........ねぇ」


リムル「っ!?」ゾクッ


リムル(雰囲気が変わった!?)


勇者であるリムルでさえ、背筋が凍るような禍々しいオーラに圧倒される


アイリ「なんで私以外の女の名前が聞えたの?」


そしてアイリはようやくルクス以外の人間を認識する


アイリ「..........思い出したわ、私貴方に洗脳されてたんだわ」


そう言うと、アイリは剣を抜きリムルに向ける


アイリ「貴方のせいで私はルクスとの運命の赤い糸が切れちゃったんだ...........」


目の視点があっていない、どこを焦点にして見ているのかわからない


アイリ「許さない.......許さない!ゆるさない!!!!」


それでも、そこに憎き男がいる事を認識し怒る


アイリ「貴方のせいで私の人生は滅茶苦茶になった!だから貴方をここで殺す!そして!!」


キッとルクスと手を握っているアカギを睨みつけ............


アイリ「……なんで……なんで……なんで……!」


あることに気づく。


アイリ「なんでルクスと同じ指輪をしているのよ……!」


ここから距離があり、普通なら見えるはずがないのに、なぜかアイリはルクスとアカギが同じ指輪をしていることがわかった。


アイリ「許さない……許さない……許さない……!」


そう叫ぶと、今度は落ち着いた口調で話し始める。


アイリ「そっかぁ、ルクスは騙されていたんだぁ、なら仕方ないなぁ、そこにいるゴミどもを殺して目を覚まさせてあげる、そして私たちだけの世界で暮らそう?」


もはや話し合いはできる状況ではなくなった。


——————————————————————


続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ