:二人のメイと絶体絶命の彰
ようやくここまで・・・・
そろそろストックが本当にソコ切れしてしまいそうです。
なので更新速度がガクッと、それはもう目に見えるほどにガクッと落ちてしまいます。
なので、それからの更新はなま暖かい目で見ていただけると嬉しいです。
では
また来てくださった方ありがとうございます!
はじめての方はこれからもよろしく!
みんな、楽しんでくれれば幸いです^^
「お姉ちゃん!!」
「冥ちゃん!元気にしてた~?お姉ちゃんと離れてるからって昼まで寝てるなんてないでしょうねえ!」
「はぅ!・・・・・・・どうだっていいでしょ!それよりお姉ちゃんは何しに来たの?」
一刻も早く再砂の様子を見に行きたいのだが、たとえ姉妹でもこのことはばれたくなかったので速やかに用件を聞く。
「いえ、特に理由はないのだけれど・・・・・・暇が出来たから遊びに来ただけよ?そのほかに用件があるとすれば・・・・アレね」
瞑が思い出したかのように手を打つ。
「えっと・・・・・・確か彰とか言ったかしら?その男がどんな男か見てみようとね・・・・フフフ」
「お姉ちゃん!」
「冗談よ・・・・・・まぁ無いとも言い切れないけどね」
「・・・・・・・・彼氏の為?絶対そうね、お姉ちゃん彼氏のこと大好きだもんね~」
ジト目で瞑の事を睨む冥。
瞑は顔を真っ赤にしながらぶんぶんと首を振る。
「そんなんじゃないんだから!私はただ可愛い可愛い妹を見ようとここまで走ってきたのに!」
「・・・・・・ところで来る途中何かなかったかしら?」
冥がなんでもないように、と本人は思っている、聞きかける。
「・・・・ええ、何も無かったわよ、ところでどこか寝る場所をまだ決めてないんだけど・・」
「何もなかったのね・・・・・・・それはよかった、とまるとこ?私の家があるじゃない、来ていいよ」
「お邪魔させてもらうわね!ところで何か慌ただしそうな様子だけど・・・・・・あなたはいかなくていいのかしら?」
瞑は冥に気付かれ無い程度に『近衛』内部の様子を観察していた。
そして気付くのが、兵の動きに偏りがある事、一つの部屋で動かない兵と、走り回っている兵がいるのだ。
ずっと前に冥から聞いた、役に立つ以外の兵を全て一所に待機させておくことで効率よく出来る・・・・らしいのだ。
「ん~・・・・・お姉ちゃんを一人にするのがちょっと気が引ける~」
「大丈夫よ、冥ちゃんの家まで送ってくれればそこでおとなしくしているから、はやく行きましょう!冥ちゃんの家楽しみ!」
冥はあきれ顔で、でもどこか楽しそうに立ち上がり、瞑の手を取る。
その時、連れ出そうとした冥がずっこけ、その冥を起こそうとした瞑が扉に立つ人物を確認、男を確認した。
「ありゃ?ドジッ子の癖に転けた事のない冥が転けてる?・・・そして何やら冥にとてもよく似た人が・・・・・」
「冥ちゃんに謝れ彰、それはさすがに失礼だろう・・・・・まぁ似た人の部分が気になるが、冥ちゃん説明お願い」
冥は差し出された水鏡の手をとって、恥ずかしそうに起きあがる。
「冥ちゃん、お姉ちゃんにもどういう事か説明してもらうわよ」
「うぅ・・・・・・・・・すいき・・・・・」
「そうだ、ここには彰を残しておくから、俺はすぐさま再砂の様子を確認する必要があるからな、じゃあな!」
いつの間にか階段まで移動した水鏡が元気良く告げる、一瞬だがその足が光を放っているように見えた。
彰もその姿を呆然と見つめていて、ハッと思い出したように、
「副隊長だから!俺副隊長だから隊長に付いていかないと!じゃあな、め・・・!」
逃げようとする、彰の両肩を二人の手が縫い止める。
「彰・・・・・逃げたりしないよね?」「どうやらあなたが本命そうなので事情を聞かせてくれるかしら?」
ウルウルと泣きそうな目を向けてくる冥と、がっしりと肩を持ち、私の妹に手を出すなんて良い度胸だ、と無言で告げている瞑。
二人からの何とも言えないような圧迫に、久しぶりに冷や汗を流す彰であった。