第二.五章:闇の影のお仕事
文字数がバラバラ・・・・・
結構増やしたんですがねw
何はともあれ投稿完了です!
楽しんでくださいね!
無計画に行うのはだめですね;
というわけで二.五章始まりですw
『悪魔の正義』提督大神 愛は自室の机に座り、誰もいない部屋を見渡してゆったりとした雰囲気でお茶を啜る。
大神 愛。世界にいくつもある組織の中で力で、頂点に立つ二強の内の一つ『悪魔の正義』で提督をつとめる女。その『才気』もやはり最強に部類しており、やはり有名なレッドラインMAXの一人だ。
猪突猛進な戦いを好んで行い、それでいて失敗することは限りなく少ないというハチャメチャぶりを発揮、刃向かわなければ誰にでも優しい性格をしている。戦略を練るのも上手く、自分の立てた戦略に誇りを持っている、間違いに気付けば自分自身が飛び込んでいくという性格だ。
一対一の名乗り合いの決闘において負け無しとみんなに言われるのだが、愛自身は一回だけ負けた事があるらしく、みんなにはあまり言って貰いたくないようで、たまにそのことを注意する。
「いるでしょ?出てきなさい」
そう声を掛けてやると、さっきまで誰もいなかった場所に一人の少女が現れる、この技は見た事がある、どうやら闇系『才気』の持ち主なのだろう。
愛はその少女に見覚えがあった、確か小さな組織の内部組織の隊長の一人だったはずだ。
「アレ?あなたは一閃のとこの昴ちゃんじゃない?」
「覚えていてくださって光栄です愛提督」
女、一条寺 昴は行儀良くお辞儀をした。
愛は部屋にある接待ようのソファーを勧め、
「愛でいいわよ、ソコに座って、何かいるかしら?」
昴は首を横に振っていらないことを示した、それに座ろうともしない。
愛は、そう、と言って向かいのソファーに腰掛ける、些細な事には気にしないし敵がそこにいても、信頼出来る相手の使いということは目に見えている。
「さて、本題に入りましょうか、『闇の影』の昴ちゃんを使うほどのモノって何かしらね?」
楽しそうに身を乗り出す、もともとこういうややこしくなりそうな事が大好きな愛は案外世話好きなのかもしれない。
昴は懐に手を入れ一枚の封筒を愛に渡す。
「一閃様が愛様に渡せと言いました、どうぞ」
愛はそれを読む。
「フムフム・・・・・なんだよ・・・・・こんな事のために昴ちゃんを使ったのか!」
その顔から嬉しいような面白くないようなとても微妙な表情が伺える。
その後呆れたように肩を落とした。すごく気になる。
「なんと書かれていたのでしょうか?」
「ん?あぁ、今度あそこである祭りの誘いだよ・・・・・一体何考えてんだか、こんな事の為に昴ちゃんをつかうことなんてないのにねぇ~・・・・・」
そう言って、部屋にあるクローゼットに向かった。その中から丁寧にその祭りに着ていくためのものを探す。間違っても相手に不快な印象をあたえるわけにはいかないし、相手が相手であるから故、普段あまり気にしない服装を整えようとしているのだ。
「っで?昴ちゃんはなにかあるの?」
「何か・・・・・と言いますと?」
愛の突然の振りに昴はそう返した。
「う~ん・・・・・たとえば最近起こってるおもしろいこととかさぁ~、なんかあるんじゃない?ていゆうか私最近面白い事無くて退屈してたんだよーだから何かあるんじゃないかと思ってね」
要するに愛は何でもいいから自分を楽しませろと言っているのだ。
昴は敢えてそこでアノ話題を出す。
「愛様もヒドいですね、まさかあんな大群をで『地獄の使者』を攻撃して来るだなんて、おかげで祭りの準備が遅れてしまいそうですよ」
「――――――――――――え?・・・・・攻撃?何の事?」
愛は身に覚えのない事を言われ、とまどい、真剣に聞いてくる。
昴はその様子から今回の襲撃が愛直下の命令ではないことを理解した。それだけでも大きな収穫だ、あの『悪魔の正義』に借りをつくることが出来るのだから。
「昴ちゃん、どういうこと?攻撃って?」
「愛様はご存じではないの?今現在『地獄の使者』は『悪魔の正義』の偵察部隊とやらと混戦状態にありますよ?」
愛は驚いてすぐに自分の机の大きなボタンを押す。
「現在進行中の中で私が確認していないものを探して!なるべく早くお願い!」
愛はクローゼットを閉じる、そして横にあるもう一つの小さなクローゼットを開いた。中には真紅の色をした、愛の戦闘用の装束がおさめられていた。
愛の『蟻の巣』より預かった二つ名は『真紅の大地』。その由来の真紅の部分を表す装備である。
「ありがとう昴ちゃん、下が迷惑かけてるみたいだ、今度ゆっくり話しましょう!」
「分かりました、では私がいると何かと誤解を招きます故、これで失礼させていただきます」
さっきまで昴がいた場所にもう昴はいなかった、いや、正確には見えなくなっただけなのだが。
『紡ぎの糸』総指揮大涯 大介はある市場で楽しく食事をとっていた、その机にはもう何枚もの皿が積み重ねられていたがそれでもまだまだ余裕があるようだった。
大涯 大介。世界中の組織とつながる事で『悪魔の正義』と対等に渡り合っている二強の内の一つ『紡ぎの糸』の総指揮を務める男。その『才気』もやはりレッドラインMAXに位置しているのだが、お目にかかれたものは余り居ない。
完璧に練られた作戦は失敗した事がまるでなく、全てに置いて相手の先を読んで練られている。その為『紡ぎの糸』だけでもかなりの力があるように見えるのだが、それに加えて周りの小組織が絶対に加わるのでかなりの戦力だ。
大介一人の武もかなりのもので、『悪魔の正義』の大神 愛と拮抗するほどの実力を持っている、長期戦になれば負けるのだが。それに信頼がとてもあり、一度手をさしのべれば最後まで面倒をみるくらいの決心で助けを与える。
大介は大したことも見えていないかのようにのほほんとして座っている・・・・・ハズだが、
「ヤレヤレ・・・・・こんな所で私に何か重要な用事でもあるのかね?私は今とても美味しい料理を堪能したばかりでとても気分がいいんだがね・・・・・もし気分を害するような事があれば間違って殺してしまうかもしれないよ?」
大介が言うと、背後に三人の黒づくめが立っていた、もちろん『闇の影』の構成員なわけだが。
「『紡ぎの糸』大涯 大介総指揮様で間違いありませんか?」
その内の一人が事務的な口調で話しかける。
「こんな公衆の面前でおいそれと言えるような事ではないのだがね、まぁ一応は肯定しておこう、それで、私にどんな用があるのかね?面倒ごとは嫌いですよ?」
男達の一人が封筒を取り出して、大介に渡した。
大介はそれを受け取り、じっくりと中身を見て、
「これだけなら良かった、なるほどもうそんな時期か・・・・・」
手紙には一列だけなにかが書いてあったが大介はそれだけでも理解出来た。
そしてそれを手持ちのライターで燃やしてしまった。
「大涯様!?」
男達は慌てて止めようとしたが後の祭り、すでに紙は燃え尽きている。
「何、慌てることはない、内容は理解したし燃やした理由はただ内容が他人の目に触れられていいものではないからだ、それとも何かね?私の行為に不服を感じるのかね?」
「はぁ・・・・・では確かに渡しましたよ」
男達は気配を感じさせずに、消えていった。
それを見送った後、大介は胸を躍らせた、なんといっても内容が内容だったのだ、とても楽しみで仕様がないというか早くいきたい、行きたくて行きたくて仕様がない。
こんな機会を年に一回設けてくれる、一閃にはやはり感謝している大介である。『地獄の使者』を認める理由の中にこのことも入っているのは内緒である。
「久しぶりに会うからなぁ・・・・・出来るだけ驚かしてやる!楽しみにしてろよ!」
大介は楽しそうに家に帰っていった。
たまに遅れる事があるかもしれませんが;
その時は勘弁してください;