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   :圧倒的な皇と、劫火VS暴風

あまりPCが使えないので、

たまに溜めおきしているのをPSPであげることがあります。

その場合前書きと後書きがないのであしからず;




また来てくださった方ありがとうございます!

はじめての方はこれからもよろしく!

みんな、楽しんでくれれば幸いです^^


そこに広がっていたのは戦争の後のような荒れた大地だった。

一面に土煙、白い地面を這う煙、霧、静電気、そよぐ風、無惨に生えている人を貫いた木々。

「以外と早く終わったね」

その中心にいる七人の生存者の一人、鋭美は満足そうに顔を綻ばせる。

「俺達が全員で来たんだ、むしろ良く保った方だろ、さすがは最強と呼ばれる組織の一つで最高位につけている組織だ」

「そうよ、鋭美は自分の力を過小評価しすぎよ」

「そうかな~僕はいたって普通だと思うけどね」

大きな二人に挟まれてなんだか居心地が悪そうな鋭美だったが、当の二人はそんなこと気にしていないらしく大きな声で笑っている。

そのちょっと離れた所にいる二人、疾風と梨理は、

「終わったな・・・・・・・やっと」

「そうだね、私何にもしてないな~」

みんな強すぎ、そう言って久々の光景に呆然とする梨理。

それを横からまじまじと見てしまう疾風。

その視線に気づいたのか、梨理が、

「どうしたの疾風?私の顔に何か付いてる?」

「いや何も付いていない!!」

慌てて即答、しかも語気は粗めで。

後悔する間もなく梨理は涙目になりながら、

「ゴメン・・・・私変なこと聞いたよね?」

「・・・・・・・・いや、気にしてない」

何となくそう言っても、場の空気は重い、なので疾風は違う話題を振る。

「そうだ、例のヤツ買ってきたぞ、ほら、お前が欲しがってたヤツ!」

梨理はバッと振り返り疾風に詰め寄ってくる。

もう少しで鼻が当たるような位置にまで詰め寄ってきた梨理は、

「例のヤツってアレ?」

「そうだ、苦労したんだぞ、何時間並んでと思ってる」

「やったー!!!ありがとう疾風~!!」

その位置から疾風に抱きつく、疾風としては素早く避けようとしたのだが、あいにくこの距離では避ける事すらかなわない。

なので必然的に疾風は梨理と密着状態に入る。

「ーーーーーーーーーー!!!!!」

疾風は声にならない声をあげた、それも嬉しくて仕方ない方で、なおかつそれを欠片も感じさせずに。

またまたその光景を端から見ている二人はそんなこと気にも止めずに、ある一方を睨み付けているようだった。

「来なかったわね、絶好のチャンスだと思わせたハズなんだけど・・・・・」

「あぁ・・・・俺も、考えた作戦が実行できなくて残念だ」

どうでも良さそうな声なのだが、これが彼、『道敷大神』のちょっと悔しがっている場面なのだ。

その様子をまじまじと見つめる華鈴に気づいた『道敷大神』はちょっと口調を、そんの微かに上げて、

「何を見ている、見せ物じゃねぇ!!」

っと少し言葉を間違って記憶しているようだった。

「何でもありませんわ、それより考えていた作戦とやらを聞きたいわ、一体どんな対抗手段を考えていたのかしら?」

「全員で向かう、それだけだ」

「そう・・・・・・・まぁこの際だから言っておくけど、あなたは彼を過小評価しすぎよ」

「俺の『正義』に綻びがあるとでも言いたいのか?」

『道敷大神』は華鈴を睨み付けた。

「いえいえ、そこまでは言っていないわ、ただ・・・あなたのソレは彼の『存在』を計るには小さすぎるのよ」

楽しそうにそう言って華鈴は足早に要塞の方に向かって駆けていった。

「あいつの・・・『存在』だと・・・・いったい何のことを言ってるんだ、華鈴・・・」

日はそろそろ明けてきている。


女は目を開けると、空は明るくなり始めていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・ここは」

まだ微かに首筋辺りに痛みが残っている。

確か私は久しぶりの強者を見て意気揚々と向かって・・・。

うち負かされて、ソレで、その人が名乗って・・・・・。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一閃!!!」

ガバッと体を起きあがらせるが、なにやらロープの様なもので腕と足の自由を奪われていた。

「これで良く起きあがれたな・・・私ってすげー」

っと妙な事で関心しているとさらに重要なことに気づく。

服が・・・はぎ取られていた、しかもご丁寧に手の届かない位置に置いてなにやら檻の様なものが上からぶら下がっている。

無理だー・・・と思っていると不意に後ろから声を掛けられた。

「起きたか、頭は冷めたか?」

「頭ならとっくに冷めて、今は体も冷えてるわ!!」

精一杯の皮肉を込めて言ったのだが、一閃は軽く受け流す。

「・・・・・・飯、食うか?」

「食べたいけど、手足がふさがれてるのよね、外してくれるかしら?」

「外すと襲ってくるだろ、後念のため体中を調べさせて貰った、逃げられてもかなわないからな」

そしてなにやら大きく頬が膨らむくらい食べ物を口に詰め込んだ一閃は、隙をついて角理を抑えつけた。

そして素早くキスをする。

「ん・・・んんんん????んんんんんんんーーーーーー!!!!!!!!!」

もがこうとする角理だが、一閃によって完璧に抑えつけられた体は言うことを聞かない。

すると口に無理矢理一閃が口に含んでいたものが押し込まれてくる。

しばらくしてあっけないほど簡単に束縛は解かれた。

「旨かったか?」

「・・・・・・・・・・・・なんでよ、なんで今頃こんな事するのよ、憎めなくなるじゃない、どうしてくれるのよ!!」

角理の頭は混乱中だった。

「あの時あなたはもっとも酷い殺しをした!!覚えているのか!!」

「知っている」

即答、一閃はためらわずに言った。

「初めの村だな、俺はあそこでしか恨みを覚えさせていないはずだ、何故なら俺はソコ以外では老若男女問わずに皆殺しにした」

「そうよ!!あなたはもっとも無惨な・・・殺さないという方法でミンナを殺した!!」

「ああ、覚えている、俺の『生かす劫火』のことだろ、あれは酷いよな」

まるで他人事だ、一閃は別段気にするとこもなく続ける。

「・・・・・今お前が思った通りだ、俺にとってはそんなこと・・・・・ただの他人事だ、何の興味も湧かない」

「っく!!貴様!!」

角理はすかさず白い雷を一閃に飛ばす、ソレを軽々と避ける一閃。

「ものは提案なんだが・・・俺はお前を何があっても殺さないし、殺させない、だから俺と一緒に来い角理」

「何を言うか!!それでは貴様に見張られているのと一緒じゃないか!!」

「だが、それが俺を殺す最高のチャンスだとは思わないか?」

無言になる角理、たしかに最高の手段であることは変えることは出来ないからである。

「・・・・・・・・・・・・・いいわ、その代わり私からも条件をだす」

「なんだ?」

「あなたは・・・・あなた以外の『八皇』を殺して!!」

一閃はなんだそんなことか、といった感じで、

「当たり前だ、その為にお前が・・・・・!!伏せろ!!」

一閃は角理の頭を掴み力任せに地面に押しつけた。

ソコを風が通り過ぎる。

その轟々となる爆音の中で角理は確かに聞いた。

「いいい~~~~~~~~~~~~~~せえええええええんんんん!!!!!!!!!!」

怒り狂った烈風はそこにいるただ一人を見て、怒鳴り上げる。


「ホントに人気者なのね、一閃は・・・・・フフフ、今度は元部下ですわね、どう出るのかしら・・・フフフ」

要塞の展望に戻ってからゆっくりと一閃の観察を始める華鈴だった。

「ここにいたころの彼なら一瞬で灰に変えてたでしょうね」

それは本当に楽しそうな、堕天使のほほえみのようだった。


「一閃!!!貴様、こんなところでなにしてやがる!!お前が『地獄の使者』を離れてどうするんだ!!」

「鈍いな翔汰、いつものお前なら気づくだろ」

それは翔汰にとって死にも等しい宣告だった。

「そんなことはどうでもいい、ここまで来たって事は俺と戦うってことだな、なら容赦はないぞ」

一閃の左腕が真っ赤な血のような炎に包み込まれる。

対して翔汰は何もしていないようだったが、次の動作は限りなく速かった。

「そんなこと!!!こっちがさせてやるか!!!」

『暴風』により加速を付けた拳は衝撃破を伴いながら一閃を襲う。

しかしソレを軽く右で受け止めた一閃は、左の手で殴りかかる。

ソレをギリギリかわす翔汰だが、今度は捕まれた手を力一杯振り回され、投げ飛ばされる。

「すまんな翔汰、俺にはこんな技もあるんだ」

投げ飛ばした翔汰をめがけて正拳を繰り出す一閃、二人にはあいだがあるが、一閃のソレは確実に翔汰に当たった。

少しその苦痛に顔を歪める翔汰だったが、それもすぐに引き締めて、怒りと共に溜めていた第二破を送る。

「烈風神・鎌鼬!!」

無数の見えない風の刃が飛び交い、乱暴に交差しながら一閃に向かって飛んでくる。

一閃はその攻撃全てをかわしながら、

「その程度で俺を狙ってきたのか?」

「まだだ!!風楼殺!!」

無数の飛んでいる風をそのまままき散らし、なおかつ一閃を取り囲むように、風が包み込む。

四方八方上下左右全ての逃げ道を風が覆い尽くす。

「死ね!!!!」

包み込んでいた風は凝縮していき、次第に人一人収まる大きさになり、しばらくして消えた、そこに一閃はいない。

「は・・・・はは、ははは、やったぞ・・・・一閃は死んだ・・・・」

「誰が死んだって?」

翔汰の後ろで無傷の一閃が冷笑を浮かべていた。

「そんな、完璧だったはじなのに!!」

「あの程度で俺に挑んだのか、馬鹿馬鹿しい、お前は死んでろ!」

一閃の炎が翔汰を一瞬だけ包んで消える。

翔汰はその場に崩れ落ちる、全身に火傷を負い、最大の攻撃を無傷で耐えられた精神的ショックにより、翔汰は立ち上がれない。

「貴様はそこで俺に挑んだことを後悔しながら死ね」

一閃はそれだけ言って、角理の方に向く、そして嫌な顔をして、

「おぃおぃ、まだ服も着てないのかよ、早く着ろよ」

「手足縛られたまま着れるわけないでしょうが!!!!!」

一閃は仕方なく角理を縛っていた縄を解いてやる。

角理はすぐさま服を着る。

「下着が替わってる・・・・」

「捨てた、新しいの買ってやったんだ、ありがたく思え」

一閃は興味なさそうにヤレヤレと首を振る。

逆に角理は少々本気で怒ったように語気を荒げて、

「ブラがないじゃない!!!」

「ブラ?なんだそれは?まぁいい、とりあえず行くぞ!」

一閃はまっすぐ要塞の方に向かって歩いていく。

角理は仕方なく上は生でそのまま服を着た。

「・・・・・・擦れて痛いな~・・・」

残ったのは全身が焼けただれた半死人、そして黒い影だけだった。

結構進んできたなぁ・・・・・w

もっともっとかきまくろうw




でゎでゎまた次回で^^

まったね~ノシ

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