表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

99/104

決断

このまま、ハーネルはエルフの森で暮らす事になり、ハーデル様が時々訪れる事になった。

ヒロ・ガベル・ムトーはリコール運動の最終段階らしい。

帝都では新王ライエルとシェリュー王妃が共同した政が始まったらしい。

ケサンドラ家の本家ケルンドラ家が本格的に動き出したようだ。

一年半後どうなるのだろう?

元許嫁は騎士団長レンゲルの娘だと聞いた。


私はどうする?どうなる?

ゼノス様が水晶を取り出し私に見せてくれる。

私が覗くと、変わらず病院のベッドの上で寝ている私。

「こちらで行きていく事を選べば、むこうでは私はもう目覚めないのでしょう?」

《 そうだな 》

「圭兄はあっちに戻るの?」

「いや、彩と一緒ならどこでも良い。彩はこっちの方が自由なんじゃないか?

 出来ればこっちで俺と一緒になって欲しい」

「えっ?」

「彩!俺と結婚してください!」

ウェリーが指笛を鳴らす。

サリの目もなぜかキラキラしている。

皆の期待を裏切れない。

「はい。こっちで圭と暮らします」

《 結婚するつもりならば、身体を持ってこなければならん 》

「身体?」

《 こちらでの今の身体は仮の姿。本物がいる。

あっちの世界から アヤの身体を持ってこられるのは、ケイおまえだけだ 》

「俺?」

圭兄の目の前に黒い穴が現れる。

《 これが最期になるがいいか? 》

「はい。行ってくる。何かいる物あるか?彩」

欲しいものが次々と浮かぶ。

「ひとつお願いが……」

耳打ちすると、圭はにっこり笑って頷いた。


直ぐに私の身体を持った圭が現れた。

「どうして?」目の前にある私の身体は冷たくなっている。

《 大丈夫だ。この身体の上に寝てごらん 》

私の額をゼノス様が触ると、冷たい海の中に沈んでいく感覚?

「キャー!」と私は悲鳴を上げる。

圭が私の手を握っているので徐々に落ち着き、そこから身体が温まっていく。

《 完全に同化出来たようだ。気分はどうだ? 》

「大丈夫です」

圭が私を抱き締めて泣いている。

死んでいく私をこちらに連れてくる時、不安だったに違いない。

そんな時に私のお腹が鳴り、二人で笑う。


二人が大好きだった昔懐かしいあんパンを口にすると、ホロリと一粒の涙が零れる。

あの時、向こうの食べ物が食べたいと囁いたが……。

たくさんの食料や食に関する本など多くの物を持ってきてくれた。

やはり日本の食べ物は美味しい。

美味しい物を食べると幸せだ。


読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ