サンマール村へ
ケープから早馬の手紙がタナカ氏の別邸に届いた。
――村の近くで穴に落ちた姉弟を助けました。
弟は生れたばかりで、姉は四・五歳ぐらいです。
姉の方は勇者の幼馴染みと同じかもかも知れません。
父の義の物が不要になりました。
少し解りづらい文章だが、
勇者=圭兄だろう。
義の物?=義足だとしたら、姉は聖女様なのだろうか?
先日感じた光はその子が放ったのだろうか?
あの光を感じた人はまだ他にもいるかもしれない。
危険だ!
皆に手紙を見せ、聖女様ならばその子の危険性を皆に問う。
「なんだか危ない気がするの。どうしたら良いと思う?」
「こちらに避難する?」
「この国も少し危ういけれど、まだ大丈夫かな?」
「何かありましたか?」
「ダッサク共和国との国境の壁を壊し始めたらしい」
「大反対の運動が始まったよ」
「うちはまだ大丈夫だ」タナカ氏がドンと胸を叩く。
「ポポロで救出に行こう。その方が早い」
「私も一緒に行くわ。鑑定すれば解ると思うから」
圭兄が残念な顔をしているが、ウェリーと二人でサンマール村に向うことにした。
サンマール村に行くので、今回はダッサク共和国の端のルートを通ることにする。
ポポロの隠匿の術は有り難いが、一応暗くなってからの出発にする。
誰も空を見上げる者はいない。
ポポロは休憩もせず飛び、半日でサンマール村に着いてしまった。
読んで頂き有り難うございます。
感想等いただけると嬉しいです。
宜しくお願いします。




