ダッサク共和国の聖女様
今回のお話はダッサク共和国
大神官 カトラス親子 の視点で描かれています。
教会一番奥の部屋に大神官総帥 ダーレン・カトラスと息子のゴドリ・カトラス
「呪詛が上手かったので養子にしてやったのにハルリの奴……」
「なんで死んだんだ?」
「呪詛返しにあったのだろう。相手は意外と強敵だな」
最近何もかもが上手くいかない。
息子が事件を起こして教会送りになってしまった。
ばらまいた金で総帥までのし上がったが……
もっと金を集めなければ!
「ユニコーンは手に入ったか?」
「難しい。エルフには警戒されているし、帝国騎士団のは完全に無理だ」
「ロレーラが望んでいるのだ。あの飼い主を殺して連れてこい」
「はい」
「新しい聖女召喚は上手くいったか?」
「いいえ。召喚の力を持つ者が少ないので、暫くは無理です」
最近は不機嫌な顔ばかりだ。
「ロレーラの機嫌を取ってこい。段々我儘になっている」
「はい」
ゴドリは妹の部屋に向いながら、甘やかしているのは親父の方だと呟いている。
「いつまで閉じ込められたままなの」
ゴドリの顔を見ると言いたい放題のロレーラ。
三人の娘の中で唯一光魔法を持つロレーラ。
聖女の身代わりになってもう二年以上、この部屋から出られぬので我儘も解る。
「召喚の儀も二度も失敗した。聖女が現れなかったのだ。
もう少し我慢してくれ」
「……」
「ユニコーンなら手に入るかもだ」
「本当?」
「あぁ、その内癒しの鳥も用意してやるから
後一年、いや後半年はおとなしくしてくれ。わかったか?」
「うん。絶対よ」
癒しの鳥を捕まえたと連絡がきた。
あれさえくればロレーラも温和しくなるだろう。
真夜中、ダッサク共和国の郊外
大神官 ベクター・ゼステスが何者かと手紙のやり取りをしている。
「今回は5Eで」
「こちらは3Cで」
「妨害結界がまた強くなりました。教会は全く覗けません」
「手紙も難しいです。暗号ももう一段階複雑にしますか?」
「困ります。読むのに時間がかかります。では」
ベクターの目の前で白い男は緑の精霊と霧の中に姿を消した
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