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賢者候補

 ケープがこちらを見てキョトンとしている。

「賢者候補ってケープのこと?」

《はい。そうです》

まだ九歳の少年が賢者候補というのは信じられない。

鑑定を行うと

―― 名前:ケープ(ジャスとテラの息子)

     年齢:9歳

     種族:人属

     職業:使途の助手・賢者候

     魔法:火魔法Lv.4・水魔法Lv.8

        土魔法Lv.3

     スキル:完全記憶


ヘルプに賢者候補というのはと聞いてみる。

【賢者とは森羅万象を網羅されている人物のことです。

候補とはそれになり得るにふさわしいとして、選択の対象とされる人です】

「……ムズイ」

《アーヤ様 ミスリルの剣をどうされるのですか?》

ノースがもしや!と言う顔で聞いてくる。

「もし、マジックバッグからミスリルの剣を取り出せるとしたら?」

「この家の者は何も知らない。知らぬ存ぜぬで通るでしょう。

他国にもミスリルの剣はあるのだから」

人生何回目と思えるほど、少年のケープが淡々と語る。

初めて会った時とは見違えるようだ。

「そうなの?」

皆が大きく肯いた。


 次の朝、大声で目を覚ます。

「ウェリー君!シェリューを連れてどこか隠してくれないか?

夫婦として暮らして遠くに逃げてくれ。

処刑は私だけで十分だ。娘は病気で死んだことにする」

かなり無茶ぶりに思うし、シェリューの気持ちはお構いなし?

いや何故か嬉しそう?いや悲しい顔?

「兎に角、このケサンドラ家貴族籍の証文をタナカ氏に預けて

ほとぼりが冷めたら貴族に戻って欲しい。

王家からの使者が来る前に早く逃げてくれ」

「急にそんなこと言われても困ります。彼女も困っているじゃないですか」

皆が混乱の中でケープが叫ぶ。

「あの……。ミスリルの剣があれば問題ないですよね」

「そんなこと言われても……」

私がマジックバッグからミスリルの剣を取り出すと皆が黙ってしまった。


二日後、王家からの使者は六人だった。

王家の者が一人。

エルフが一人。初めて見たが、私は完全に睨まれている?

私のやったことが完全にばれている気がするが……。

ノースはエルフと会話をしたあと

《私はアーヤ様の使役獣になって構わないと言われました》そう言ってきた。

神様に言われたのに、エルフの許可も必要なの?


もう二人はダッサク共和国からの神官だ。

この剣を鑑定士が本物のミスリルの剣だと認定した。

使者であるダッサク共和国の一人の神官が顔を(しか)めている。

もしや……。

罪をなすりつけるつもりだったのか?

剣が無くなった事に、それとも黒霊亀を襲った事に?

どちらもケサンドラ家への疑いは晴れた。そういうことに落ち着いた。


読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

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