168 映画「ひゃくえむ。」
はい、こんにちは。
いやあ、ようやく観に行けましたよ「ひゃくえむ。」!
あの「チ。─地球の運動について─」のアニメから注目していた漫画家・魚豊先生のデビュー作がアニメーション映画化されたのですから、それはもうね! 観に行きたかったわけですよ。
あ、そう言いつつもまだ原作は読んでおりません。是非読みたいと思います、これから!
〇「ひゃくえむ。」
2025年 日本
原作:魚豊(講談社)
監督:岩井澤健治
脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン・作画監督:小嶋慶祐
アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン
声の出演:松坂桃李 / 染谷将太 / 笠間淳 / 田中有紀 / 高橋李依 / 種崎敦美 / 悠木碧 / 石谷春貴 / 榎木淳弥 / 石橋陽彩 / 杉田智和 / 内山昂輝 / 内田雄馬 / 津田健次郎 ほか
まずのこのキャストね……津田健次郎さんがまたしても! 「チ。」に続いてまたしてもご参加されているっ! これはズルい、ズルすぎるっっ! いや「チ。」のときみたいな怖い役ではないですが、もう存在感がね、段違いなんですよね……。
そしてもちろん主役のお二人は、俳優としてすでに有名になられている松坂桃李さんと染谷将太さん。
お二人とも、驚くほど映像とキャラクターにピッタリで、なんの違和感もなくすうっとストーリーに没入できました。さすがです、素晴らしい!
お話は二人の小学生時代から始まります。
トガシ(松坂桃李さん)は生まれつき足が速く、足が速いことによって友達も周囲の環境も難なく手にしてきた少年でした。
彼の通う小学校に転校してきた小宮は、人付き合いが苦手な暗い印象の少年でしたが、「つらい現実を忘れるためにがむしゃらに走る」と言う子。
彼のことが気になったトガシは、小宮に速くなれる走り方を伝授するのでしたが、やがて小宮はすぐに転校していってしまいます。
中学でもいい成績を残しつつ、高校へ進学したトガシ。ですが、あちこちの高校から推薦の話が舞い込んできたのに、敢えて陸上部が強い高校を選びませんでした。というのも、必死に努力しているのに壁にぶち当たっていたから。周囲から当然のように期待され、ずっと勝ち続けなくてはならないことへの恐怖と戦っていたのです。
やがて、遠くに引っ越していって音信不通だった小宮が素晴らしいランナーに成長してトガシの前に現れて……。
作家のデビュー作にはその作家のすべてが含まれている……というのはよく聞く話。
「ひゃくえむ。」にも確かに魚豊先生の作品世界のエッセンスがぎゅっと詰まっている感じを受けます。
主役の二人以外のランナーたちが何かあるごとに口にする様々な哲学的なセリフも、ひとつひとつに重みと説得力があって目が離せません。ぎゅうっと集中してずっと画面にくぎ付けになってしまう。
いわゆる「スポ根アニメ」とは一線を画す、精神性と創造性を感じるストーリーでした。
あ、そうそう。
今回の作品は、冒頭の小学生編では一般的な手法で作られているそうなんですが、後半で「ロトスコープ」と呼ばれる手法を自在に使って作られているそうです。
ロトスコープというのは、役者さんにまず演技をしてもらい、それを撮った映像をもとにアニメーションの形に起こすという手法。
ということで、それぞれのキャラクターの演技をつけたリアルの俳優さんたちも存在するのです! オドロキですね!
ほんと見どころ満載で、大変大変、お勧めです。
機会がありましたら、是非一度ご覧ください。
ではでは、今回はこのあたりで。




