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161 「つり目」騒動に思う

 

 はい、こんにちは。

 そしてメリークリスマス!


 今回の話題は、少し前に報道されたものから。

 新聞では、朝日新聞12月19日付の朝刊に記事がでておりました。

 それがSNSでも拡散されて次第に騒動へと発展したものです。

 

 発端は11月末に、「ミスフィンランド」に選ばれていた女性が《中国人と食事中》というコメントとともにとある写真をSNSに投稿したこと。

 女性は指で両目をつりあげて笑っている。

 記事によると、女性はこのとき飲食店で頭と目の痛みを覚えてこめかみを揉んでいたとのこと。それを知人が面白がって撮影を提案。


 実はこのポーズは典型的なアジア人差別のジェスチャー。

 海外で働いたり暮らしたりしている日本人がときどきSNSで「こういう差別的なことをされる」とぼやいているのを見ることがありますが、これはその代表的なもの。


 この投稿は地元紙がすぐに記事化し、非難が殺到して女性本人はSNSで謝罪。その後、ミスフィンランドの主催者が彼女から称号の剥奪を決定。

 これに対して連立与党・フィンランド人党の国会議員二人と欧州議会議員一人が女性を擁護する目的でこの「つり目」ポーズの写真を次々に投稿して火に油を注ぐ結果に……という流れ。結局この議員のひとりも謝罪することに。


 日本のSNSではその後、フィンランド全体に対する失望と怒りが広がっていた、と記事にありますが、実際それは私も目にしていました。

 なぜ失望が深かったかと言えば、フィンランドは世界的にも人権問題をしっかりと扱う国であると思われてきたから。であるにも係わらず、こんな醜態をさらす者が議員の中に存在する……というのは、そりゃ失望もされるってもんでしょうね。


 そのSNSでも書いていた人がおられましたが、この「つり目」ポーズをしてアジア人を揶揄うアジア系以外の人、けっこういるのだそうで。

 そして彼らは、された側が「やめて」「不愉快だ」と言うと「こんなの冗談じゃん」みたいにごまかして笑うだけのことが多いのだとか。


 ああ……これぞ「差別行動」の典型例ですよね。あるいはパワハラ、セクハラなどの場面でもよく見るやつです。


 やる側はそれをまず「差別だ」「虐待だ」と認識しない。というか、あまりにも無意識化に潜在的にもっている価値観だからなのか、意識できない。

 意識できていない人には、必ず「それは差別」「それはやってはならないこと」とわからせる必要がある。でなければ永遠にその人は「ただの冗談じゃ~ん」と思うだけで、価値観が変わることはないからです。

 ゆえに、公に抗議することは大切。

 ただしきちんと礼節は守って、丁寧な言葉遣いで言葉を尽くして説明する必要があると思いますが。間違っても暴言での応酬などになってはいけない。


 差別感情というのは、実はやっている側はあまり意識していない場合が多いものです。

 本人は気づいていない差別、というのが必ずあって……というか、人間だれしも何らかの偏ったものの見方や考え方はしてしまっているもので。

 日本の中でも女性差別や部落差別など、歴史的に延々と差別は行われてきましたが、いまだにあれこれと残っていますね。

 見た目の美醜やら、学歴やら。年収が多いやら少ないやら。スポーツができるやらできないやら。ケンカが強いか弱いか、なんてのも入るかも。あとは性的志向の問題とか。


 自分で思っている以上に、自分で気づいていない差別感情が自分の中に存在しているかもしれない。

 少なくとも自分ではそのように思って、人から何かを指摘されたときにはできるだけ謙虚に傾聴する姿勢を失わないようでいたいものです。


 ではでは、今回はこのあたりで。


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