159 作り手の性別と作品
はい、こんにちは。
今日は何を書こうかな~とつらつら考えていたんですが、先日もちょっと書かせていただいた件でもう少し思うところがありましてね。今回はそのお話です。
先日していたのは「作り手の性別によって作品にノイズが生じること」ってな話題で取り上げたかと思いますが(132話)、最近ちょっと続けて読んでいる人気SF作品でも、ちょっと個人的に「うわ……」と思って引いてしまった描写がありましてね。
作品名は伏せますが、内容はこんな感じ。
もちろん長い話なので、その中のほんの一部分にすぎないのですけども。
とある科学者(比較的若い男性)が、地球の命運を左右する任務を与えられるのですが、その彼はかつての恋人に勧められて「自分の思う理想の女性」を妄想の中で非常に具体的に創造したことがありました。
それはもう、当然のように若いし美人だしピュアだしある程度は賢いし……みたいな女性。まあ男性の理想像みたいな。
ま、そこまではよかったんですけどもね。
やがて重要任務を任されるにあたり、彼には多くの権限が与えられます。許される限り、どんな贅沢を望んでもいい……みたいなね。
それで彼が望んだのは、雄大な自然の中の別荘でのんびり暮らすこと。
さらには、例の「妄想上にしか存在しない理想の女性」をなんとかこのリアル世界の中から見つけ出してきて、自分のところに連れてきてもらうこと。
「そんなの実在するわけない!」と思いますよね? 私もそう思いました。
でも、この物語の中では実在していたわけです。びっくり。
ここらへんからだんだんわたくし「うわあ……ちょっとノイズっぽいかなこれ」と警戒し始めていたのですが。
案の定と言いますか、科学者の男は結局その自分の理想とする最高の女性と結ばれて子どもまでできて……という。
なんかすんごくご都合主義じゃね?
そして「これぞオトコの夢」!って感じだね?? ……となってしまいましてね(苦笑)。
はっきり言えば「気色わる!」っていう感想(すんません・苦笑)。
女性を一個の人権をもつ存在として尊重していない気がして、なんだかもやもやしました。
その女性、大学院生かなんかで、一応とても賢い人という「設定」なのに、なんでそんなにも「自我」がないのか?? と不思議に思いますしね。いきなり知らん男の住んでいる美しい景色の中の別荘に連れてこられて、「はい今日からこの男と暮らしてね」って……。素直に「ハイそうですか」ってなるわけがない。
私だったら絶対イヤですもん、どんなに金を積まれてもね。
やっぱりこれは、作者が男性だからこそ生まれてくるストーリーなんだろうなと。
すでに申し上げた通り、その部分は全体のほんの一部に過ぎないですし、さほど重要な内容なわけでもない。ストーリー全体は非常に面白いものなので読み続けはしたのですが、やっぱりそこだけはひっかかるなあ……という微妙な評価になってしまいました。
まあ、まだ読了していないので完全な評価はこれからなのですけどもね。
というわけで、またもやつらつらと思ったことを書いてしまいました、すみません。
ではでは、今回はこのあたりで。




