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第二十九話 旅の始まり
窓から朝日が差し込み、それで目が覚めた。この世界に来て何日経ったのだろうか、父と母は元気にしているだろうか。テコのじいさん曰く、僕たちが魔王を討伐した後じゃないと元の世界には帰さない、だそうだ。
それと、昨日貰った宝石は通信機としても使えることが判明した、ほんと、どういうメカニズムしてるんだろこれ。
よし、準備は出来た。もうイラ君達は出発したらしいし、僕も早く行かないと。
宿の外にはもう全員が揃っていた、寝坊しちゃった?ごめんなさい。
「私も今起きたばかりだし。」
と碧さんがフォローしてくれたのがまだ救いか?いや、やっぱり気まずい。
「よし、出発しようか。」
ちょっと待てクムロ、僕朝食食べてないんだけど?いや、この世界に来てすぐのときに取った果物、一つだけ残ってるしこれ食べるか。
三人に昨日貰った宝石を渡し説明した。
この町ともお別れか、色々あったなぁ…修復された門を抜け「町長さん、町のみなさん。ありがとうございました。」と心の中でつぶやく。
さぁ、旅の始まりだ。
~to be continued~




