第二十五話 Useless behavior
投擲した武器を回収し、クムロと共に人の姿をした化け物を攻撃する。休む暇さえ与えない攻めに“グラ”の体勢が崩れ始める。
「援護射撃は任せて!」
碧さんの放った矢が化け物の足に刺さり、動きが止まった。今しかない。
「やるよ、グリーン!」
“グラ”の四肢を凍らせた。倒すにしても、情報を引き出さないと…幹部って名乗るからにはかなり有益な情報を持っているに違いない。
「トドメを刺すのは俺だ!!」
情報を引き出そうとした、その瞬間。弘瀬が剣を怪物に突き刺した。
「見事なり…だが。私はあくまで七幹部の一人!本当の地獄はこれからだ!さらばだ、人間!」
“グラ”が灰となって消えていく、ちょっと何してくれてんのよ?当の本人が誇らしげにしてるのがまた腹立たしい。
「勇者様!お見事ですぞ!」
おいおい、テコのじいさんもなんで誉めてるの?それよりなんで外に落ちたはずなのにここに居るの?
「落とされた瞬間、魔法を使って砦内部に戻ったんじゃ。」
なるほど、魔法って便利なんだなぁ…
「よし、あとは結界の元になってるクリスタルを破壊するぞ。」
結界?クリスタル?あー、そういえば町長の作戦会議のときにそんなこと言ってたな、すっかり忘れてた。確か国中に砦があって、クリスタルで結界を貼って国を分断している、そんな感じだったはず。
「おっ、見つけた。ほらよっと。」
クムロの槍によって赤紫色の宝石が砕け散る。これで、やっと任務成功かな?みんなお疲れ様。
「実は…お前達の町に魔王を討伐する一行のメンバーが集まる予定なんじゃ。そういうわけで、すまんが案内してくれんかのぅ?」
もう、メンバーが町に来る予定なら仕方ない、案内しますか。
~to be continued~




