第二十一話 役割遂行
クムロ「門も閉じられてるし、見張りもちゃんといる。どう突破する?」
僕達の役割は敵を撹乱することだし、正面から堂々と門壊して入ろうよ。
クムロ「決まりだな。みんな準備はいいか?」
もちろん出来てる、ちゃんと役割遂行してみせるさ。
結城君にはサポートに回ってもらった。今戦えるのは僕とクムロと碧さんの三人。クムロと碧さんは大丈夫だろうけど、結城君が少し心配。
熱烈な歓迎だなぁ…豚みたいなモンスター達が敵意に満ちた眼差しをこちらに向けてくる。
槍を振るう度、血が飛び散る。僕は二人が仕留め損ねたモンスターを処理していく。モンスターを倒しながら砦の内部に侵入する、不味いぞ…二人を見失った。けど、モンスターの注意は二人に集まってるはずだ。この隙に指揮官を狙っていくとしますか。
明らかに他とは違うドアを見つけた、多分この中に指揮官が要るはず。ドアを破壊して部屋に入る。ビンゴ…派手な格好をしたモンスターが一体いる。
指揮官と、側に控えていたモンスターがこっちに向かってきた。一体一体、的確に切り裂く。
「任せたよグリーン!」
指揮官の体が凍りついていく、そして、完全に氷の塊と化した。間違いない、グリーンの魔法が強くなってる。塊を砕いて様子を見に行く。モンスターはほとんど居なくなったようだ、撹乱するどころが、殲滅しちゃったじゃない。
クムロ「片付いたぞー!」
ほら、案の定来た、碧さんと結城君も。
クムロ「実はな、勇者って名乗るやつと、その仲間もこの砦に襲撃しに来てたんだ。それで、思ったより早く片付いた。」
ほんとに召喚出来てたとは…噂もたまには信じていいかな?
クムロ「おっ、勇者のお出ましだ。」
勇者、どんな人なんだろ?期待が膨らむ。
~to be continued~




