第十四話 大きな一騎
町からの轟音と悲鳴が平原に広がる。
なんで?門は閉めてるしモンスターの軍も壊滅させたはずなのに…
クムロ「急いで戻るぞ、保!」
全力で走り町になんとか着いたが、見えたのは破壊された門と猿のような顔に、無数の手足を持つ怪物だった。
クムロ「これでも食らいやがれ!」
空気中に大量の槍が産み出される。そして、彼の合図と同時にそれは怪物を刺していく、が、モンスターを刺激してしまったようだ、怪物は瓦礫を狂ったように投げつけくる。建物の影に隠れて怪物を観察する。「クムロはモンスターに突っ込んでいってるけど、正直正攻法じゃ無理でしょ。」
動きに癖はない、ひとまず建物の中に入って対策を考えるとしよう。火薬とかあればなぁ…楽そうなのに。一本の短刀が机に放置されている、使わないのはもったいないし、貰っていくとしよう。
モンスターの雄叫びが聞こえる。おいおい、本気で怒らせてるじゃん。流石に、このまま隠れているわけにはいかないよね。
着いてみると化け物の手が三本ほど落ちてる、なんか僕いらない気がしてきた。
クムロ「しまった!」
モンスターの手がクムロを捕らえた、凄まじい力で締め付けられたのだろう、彼は手に持っていた槍を地面に落とした。
怪物は僕に気づいたようだ、猿の手が僕を捕まえる、意識が消えていく…
?「今こそ、貴方の力を発揮すべき時」
誰だ…?この声どこかで…不思議と力が湧いてくる…
「ワンコ!」
牙で腕を切り落とす。これで拘束からは解放された、グリーンを出し踏み台にして建物の上に登る。そこから、勢いをつけて、モンスターの顔を斬った。顔が真っ二つに裂けても襲い掛かってくるあたり、そうとう強いモンスターなんだろうなぁ…でも
「ぶっ細工な顔だなぁ…これでもくれてやるよ!」
もう一度顔面に剣を刺し、おまけにさっき手に入れた短刀を刺した。
悲鳴を上げモンスターは塵になっていく…
疲労感が凄い、僕はそのまま地面に倒れ込んだ。
~to be continued~




