第十一話 僕が呼ばれた理由
図書館で町の情報を…って思ってたけど、よくよく考えたら、この町のことなんだから、役場のほうが詳しい情報知れるよね。そんなわけで、僕は今役場に居る。が、失敗したなぁ…役場の職員は警戒してなにも見せてくれない。
職員「あっ、町長さん!不審者が来て対応に困ってるんですよ、なんとか言ってやってください!」
不審者扱いかよ、流石に傷ついた。町長?そういえば、一度面接で会ってる。どうやらこの状況を打開出来そうだ。
町長「彼は、見張りに今日採用された子だが?どうしたんだ保くん、用なら私が聞こう。」
「この町の情報が知りたいです、見張りをしている時、もしも町にモンスターが攻めてきたら、どう対処するか考えたいので」
………………………
町長さん話長い…要約すると。
人口約500人。
近隣には村が4、町が2ある。
町は正方形の形で石垣で囲まれている。
モンスターが、ときどき町を襲ってくる。
「情報をありがとうございました。」一礼して役場を出た。
夜まで時間がある、図書館でこの世界について調べるとするか。
役場の二つ隣の図書館に入る。この世界について書いてる本は…手前には無いみたい、奥も探す。
「えーっと、どこかなどこかな」
やっと見つけた、『人間とモンスター』と言う題だ。読んでみるとしよう。
『人とモンスターは共生していました。しかし、モンスターが突然変異し、魔族という種族が生まれました、彼らはモンスターを支配し、人間を滅ぼそうとしてきました。人々の中から、抗うため、勇者が現れました。が、魔族を統べる者、魔王によって彼は殺害されました。人は、村や町を壁で囲い、命を守ることを選びました。』
だから、僕が召喚されたのか、勇者になってもらうために。
余計に疑問に思う、あのじいさん何者なんだ?
~to be continued~




