登場人物&あらすじ
第三章【 王妃付き侍女と国王付き侍従の恋文とその顛末について 】
【 あらすじ 】
王妃付き侍女のハリエットは今日の職務を終えて帰るところだった。
今日は何をしようかしら?嬉々として歩いていると見知った顔から声を掛けられた。国王陛下の侍従ダレルだった。
様子のおかしいダレルに話を聞こうと着いて行くと、困ったように眉を下げてとんでもないことを言い出した。
「恋文を、いただきたいのです…」
今日も国王陛下に振り回される気の毒な侍従と、愛する王妃殿下のために毎日を生きる侍女の十四日間のお話。
【 登場人物 】
ハリエット・メイウェザー
メイウェザー伯爵令嬢。王妃セシリア付きの護衛侍女。
混じり気のない赤の髪に青灰色の瞳、今年で30歳、独身。
本作の主人公で、表向きは『完璧な淑女』。
ダレル・ストークス
ストークス侯爵令息。国王付き侍従。
濃いめのブルネットの髪に緑の瞳。三十代半ば。
いつも国王陛下に振り回される苦労人。
セシリア
現王妃。ティンバーレイク公爵家出身で、現ティンバーレイク公爵の妹。
亜麻色の髪に若草色の瞳の美女。
儚げな容姿に反して王国を動かしているのはこの人。
ルイザ
セシリア付き侍女の筆頭、侍女長で護衛侍女でもある。
ハリエットの猫被りの師匠で元祖『完璧な淑女』。
今回の視察にも同行している。
エイプリル
セシリア付き侍女。ハリエットの先輩。
今回の視察に同行している。メイクが得意。
ルース
セシリア付き侍女。ハリエットの先輩。
今回の視察に同行している。お手入れが得意。
リビー
セシリア付き侍女。ハリエットの後輩。
今回の視察に同行している。もっとも年若いがヘアメイクが得意。
エイダ、マリー
セシリア付き侍女。ハリエットの先輩。
今回の視察はお留守番で王宮待機。
ウィルフレッド
現国王。とりあえず問題児。
蜜色の髪、赤混じりの紫の瞳。
ライオネル
王弟。こっちも訳ありの問題児。
銀の髪、濃紫の瞳。
フレデリック
第一王子、九歳。秋には立太子予定。
クリスティーナ
第一王女。六歳。
容姿は国王の色をした幼き日のセシリア。
ヴィンセント
先王の弟。ウェリングバロー大公。
ウィルフレッド、ライオネル、セシリアにとっては大切に育ててくれた信頼できる大人。
書いたのはシリーズ四作目でしたが、時系列から微妙な差で第三章となりました。
※ 加筆修正前のシリーズ作品は『シリーズ』から閲覧いただけます。




