第19話 慌しい1日
本日2話目
ちょい短めですが。
リリィはルードとクリスから撤退することに成功した。別々に別れた2人と待ち合わせをする場所は前から考えており、ダスティス王国の外にある大きな木が一本で立っている丘へ向かっている。
ルードと長々に話したのも、2人が準備を終わらせて逃げる時間を稼ぐ為だ。
『到着しました』
「ん~、やっぱり2人はまだみたいだな。クレオス、私は降りるけど、しばらく空から警戒してくれるかな?」
『お任せを』
指示を貰い、クレオスは2人と合流するまで警戒をする。
リリィは3年で更に強くなっており、クレオスや他の悪魔を従えている。クレオスは第2之魔法『氷獄魔召喚』で現れた礼儀正しい悪魔である。
あの時は連続でネームモンスターが現れたのは驚いたが、そういう召喚魔法かもしれないと納得しておいた。
ステータスも大分増えており、今はこうなっている。
ステータス
名称:リリアーナ・オリエント
年齢:10歳
HP:18/18→71/71
MP:141/141→457/682
スキル
伝説級:反逆魔法 レベル3(反魔支配、人心反転、人心憤怒)、魔召魔法 レベル3(小悪魔召喚、氷獄魔召喚、魔鬼召喚)、闇魔法 レベル4(魔重爆、黒炎、槍蜥影、重拳 )
達人級:雷魔法 レベル6(雷弾、雷盾、雷剣、大雷弾、雷猫、天雷)、強化魔法 レベル4(身体強化Ⅰ、武器強化Ⅰ、身体強化Ⅱ、武器強化Ⅱ)
凡庸級:鑑定、生活魔法 レベル6(浄化、小火、小水、小風、小土、小治)、気配感知 レベル7、危険察知 レベル6、回避 レベル4、高速思考 レベル7
前より強くなっていて、使える魔法も増えた。でも、まだまだ足りない。ルードと相対して、向こうが手加減した状態でも、自分は勝てないと理解している。
「お嬢様ー」
「ようやく、着いたか。ほれ、お嬢ちゃんの荷物だ」
「ありがとうね。これからのことなんだけど、拠点へ向かってから決めておきましょうね」
拠点は既に1年前から見つけていた。そこはダスティス王国からそんなに離れておらず、片方で2日も掛からない。
クレオスは魔界に帰って貰い、拠点へ向かって歩き始める。
「どうして、リリィが……うぅぅっ……」
「クリス……すまない、止められなかったのは、私の責任だ。私はリリィのことをわかっていなかったかもしれない」
リリィが言っていたことを気にしていた。最後に信用、信頼はしていない、ルードとクリスを殺しに舞い戻ると言われた時はとてもショックだった。そこまで嫌われていたと思うと胸が締め付けられる。
「御主人様、奥様! お嬢様のお付き人のイーナとウルガもいません!!」
「やっぱりか……」
「2人はいつもリリィと一緒だったものね。私と違って……。ねぇ、ルード。私はどこか間違えたのかな?」
「クリス……」
答えられなかったルードは、クリスを抱きつくしか出来なかった。そんな感傷的な状況なのに、1人の騎士が慌てて、こっちへ向かってきているのが見えた。
「ルード様! 魔王の配下がーーーーなんだこりゃぁぁぁ!? 既に攻め入られていたのか!?」
半壊した屋敷を見て、魔王の配下が既に攻め入られたと勘違いしていた。
「いや、これは違う……、それよりも、魔王の配下が攻めてきているのは本当なのか!?」
「は、はい。四鬼魔将の1人を確認しております!!」
「よりによって……これは偶然なのか?」
「え?」
「いや、何でもない。行くぞ」
まさか、リリィが魔王と繋がっているとは思いたくない。だが、このタイミングは偶然だと思えなかった。
屋敷を半壊されても、騎士団の隊長であるルードはすぐ国を守りに行かなければならない。1番の気掛かりはクリスを置いていってもいいのかだ。
「……私も一緒に行くわ。戦えるし、私もリリィのこと放っておけないわ」
クリスもリリィが魔王と繋がっている可能性を思いついたようだ。もし、繋がっているなら来ている四死魔将を捕まえて、何処にいるか聞き出す。それがリリィへの近道だと信じて。
「……わかった」
ルードは一緒に来るの認めた。クリスは力があるが、もう戦争に出て欲しくないのが本音だ。だが、半壊した屋敷で1人にはさせたくはなかったので、一緒に来るのを了承するのだった。
果たして、リリィは魔王と繋がっているのかーーーー?
今日はここまでです。




