ゆうめ
「あの、狐音さん思ったんですけど…ここって皆女性の方しか住んでないのですか?」
「おおそうじゃよ、だから縁のような男手は重宝されるし良かったのう!モテモテじゃ」
クセの強い方々ばかりで自分が無個性と思える、そう縁は感じていた
「ほれ、二〇三号室最後の住人の部屋じゃ」
そうこうする内に部屋の前へ立ち止まる
コンコンコンコン
やっぱりインターホンは壊れてるのだな
「おーいユウメ」
……反応が無い
「留守なんじゃないですか?」
「…いや、中から見とるじゃろユウメ」
どういう事だ?
その時カチャリとドアが開いた
「さすが狐音姉さん、欺けませんわね」
出て来たのはモデルかと見紛う普通の人とは違うオーラを放ち、長髪ブロンドに素晴らしいボディスタイルをお持ちの美女がキラキラしながら出て来た
見惚れてしまうまま言葉も失う
「ホレ、ボーッとしとらんで挨拶せんかい」
狐音に促され我に返る
「あっ、隣に越して来ましたえに…」
「縁さんですわね?今日一日見ておりましたよ、お優しい方で嬉しゅうございます、私はユウメ」
…見てた?どこで?
「ユウメも相変わらずじゃのう、まあええその内わかる事じゃ」
「そうそう、その内わかりますので今日はご挨拶だけにしとかないと縁さんが混乱してしまいますわ」
既に混乱の一日なんだが…
「…とりあえず宜しくお願いします?」
「はい、お隣同士ですし管理人として頼らせて頂きますので」
うふふ失礼しますね、と艶やかに笑いまた部屋に戻ってしまった
「よし、これで全員と顔合わせたの〜ま、わからん事あれば儂に聞いてこい」
カラカラと笑いながら狐音も部屋に戻ってしまった
とりあえず自室に戻るか…
縁は今日会った一人一人を思い出していた
・一〇一号室管理人の狐音
・一〇二号室のギャルアーティストのヘビメ
・一〇三号室の狩り美女のスズメ
・二〇一号室のヘッドフォン少女のネコメ
・二〇三号室の金髪モデルみたいなユウメ
一人一人思い出し縁は悟った
「クセしか無い、女性しかいない」
この先大丈夫なのか自分と頭を抱える
とりあえず温泉がある、温泉に入ろう、疲れた、と入浴の為部屋を出て行った
出て行く縁を見つめる視線に気付かずに…




