ユウメの膝枕
覚えてるのはここまでであった、目が覚めだした時頭がとても柔らかく良い香りがする物を枕にしていて頭を撫でられる落ち着きを感じていた。
「お目覚めですか?」
その声で我に返った、間違いなくユウメであり膝枕と頭を撫でられていた事に気付きだす。
「ユウメさん!?あれ?なんで?」
「昨日温泉から出る時フラフラでしたので様子見に来たんですよ〜可愛かったので頭撫でちゃいましたが」
とんでもない美人モデルの膝枕と頭撫でなんて幸せではあるが、若干自室に入ってきている事の方が怖く感じる。
「私もまだお話したいなって来ちゃいましたのよ」
(この人はこれまでで一番距離感がおかしいかもしれない)
悪意を感じない純粋さで動いているのを感じる。
「あのユウメさん…?もう膝枕大丈夫です、大丈夫です…」
撫で撫でされながらの膝枕が恐ろしく心地良いがダメになりそうな気しかしない。
「あらあら、残念ですわね楽しいのに」
眩しい程の笑顔で見下ろされる体勢は本当にダメにされそうだ、慌ててその場から移動した縁は言う。
「だ、ダメですよ無闇矢鱈とこんな事しちゃ…」
「だってぇ管理人さんが可愛いんですもの〜」
全く悪びれないどころか追いかけてくる様に、にじり寄ってきている。
「と、とにかく元気になりました!ありがとうございます!終わりです!」
「残念ねぇ、ねぇネコメちゃん?」
ネコメ?ユウメの視線は玄関に向けられている。
「……大人の遊び」
玄関の隙間から覗いていたらしいネコメボソッと呟いて自室へ走って行ってしまった。
勘違いしか与えてない!妹みたいな子が誤解している!
「ネコメちゃんには刺激が強かったかしら?」
「変な事になってます!」
このやり取りも楽しそうに笑い流すユウメは座り直して縁を見る。
「まあおふざけはここまでで…お話しませんか」
いきなり切り替えたユウメに戸惑う。
「話って」
「管理人さんとして私の事知りたいんですのよね?」
ニコリと笑ってユウメは手招きをした。近くに来いと言う事か?
少し悩むも話はしてみたかったので機会としては良いだろう。ちょっとだけ距離を詰めて縁も座り直した。




