表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代幽荘物語  作者: かずや
個性豊か

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/3

きつね

 とりあえず荷物は部屋に放り込めた、荷解きは後にしようかと縁は息を吐く

 (親父とお袋はここになんの繋がりがあるんだろう?)

 どう考えても昔から、それも数年ではない間この辺りは野山でしか無いのは明らかだ

 両親の出身は東京都心の都会育ちとか聞いたことあるが、それも怪しくなってきた

 息子の縁から見ても適当なところが多い両親だ

 まあその両親から産まれた自分は二十のニートなのだが

 自分を嘆くのは後にして一〇一の管理人さんの部屋へ向かう

 名前も聞きそびれたし今後の流れを確認しておきたい

「よし!」

 気合いを入れて部屋を出る

 管理人さんの部屋に来たがインターホン壊れてたんだよな…

 先程鳴らなかったインターホンを見て優しくノックする

 コンコン

 ……

「あれ?部屋に居るって言ってたんだが…」

 コンコン

 もう一度ノックするも反応が無い

 しばらく考えてると


「主どうしたんじゃ?」

 また背後から声を掛けられ身体が飛び跳ねる

 (この人気配無さすぎだろ…)

 恨めしく振り返ると管理人さんの顔が火照りなんだか色気が漂っている

「あ、もしかして温泉でしたか申し訳ない」

 間違いなく湯上がりであろう姿に目線に困るが管理人は笑い飛ばした

「気にするな気にするな!なんならもっと見てもええんじゃぞ!」

 揶揄うようにパタパタと上着を動かす

 少なくとも初日でセクハラ男の烙印を押されたくは無い

 理性を保ちながら目線はアワアワしながら言葉を振り絞る

「そ、その管理人さんのお名前聞いてなかったなって!それに今後どうするのか予定とか聞きたくて!」

 縁は頑張って言葉を振り絞った

 しかし管理人さんの揶揄いは止まらない

 近寄った気配がした時には艶やかな唇が耳元にあり囁かれた

「ワシの名は狐の音と書いて狐音(きつね)じゃよ」

「うわわぁ!」

「ホッホ可愛い反応するのお主」

 縁の反応が面白かったのか笑いが止まらない狐音さんを見ながら力が抜ける

「狐音さん…勘弁してくださいよ…」

「すまぬすまぬ、そういや荷物は運び終えたのかえ?」

「はい、荷解きはまだですが寝食は出来ます」

「うむ、ではここの管理についてじゃが…先に着替えても良いかのう?」

 配慮が足りなかったと頭を抱える

「すいません!」

「構わんよ、ワシが主の部屋行くから荷解きしながら待っとれ」

 とりあえず一区切り付けた形だが、この先が思いやられる

 

 (一応二十歳の男なんだけど小学生みたいな扱いされてるよな…)

 少し男としての自信を無くした縁はトボトボと自室へ戻るのであった


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ