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現代幽荘物語  作者: かずや
共同生活の一歩

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疑問

 結局、何かしらの疑問が残るもタカとの出会いやスズメの一面を垣間見えた一日であった。そんな帰り道気になった事を聞く。

「スズメさんはあの箱何貰ってたんですか?何かずっしりしてましたけど」

「あれは猟銃の弾なんですよ、取り扱い注意なので触っちゃダメですよ?」

「いや、触らないですよ怖いし…タカさんが狩りの先生なんですね」

「ええ、幽荘に来た頃は私出不精で…でもタカさんが狩りに連れて行ってくれてからすっかりハマっちゃって!」

 成程、外に出るきっかけだったんだな…

「僕も付いて行ったら少しは鍛えられますかね?」

「もちろんですよ〜猪持てるぐらいに鍛えてあげますからね〜」

「…お手柔らかに」

 とても爽やかに麦わら帽子の夏が似合うスズメは笑顔だった。


 スズメとのお出掛けから数日経っていた。

 縁はやっと自身の部屋を片付けきれたとこである。なんだかんだ幽荘に来た時からすぐに色々立て込んで部屋は放置のままであったのだ。

「な、なんとか形になった…」

 これまでとこれからを片付いた部屋で思う。

 この幽荘に来るまでは浪人として自宅ニート扱いであったが両親からの半ば強制の形で幽荘に派遣された。

 話を聞かされた時は「俺、一応来年の受験目指してるんだけど」と訴えるも、何だか安い芝居のように「頑張ってね縁!」としか言われなかった。

 今考えても両親の動機がわからない、何故ニートと言え大学を諦めてない息子を放り出したがったのか?

 正直なところ両親との仲は良好だったと思う。

 それが突然取り憑かれた様に「管理人をしてこい」となったのか。いつまでするのかも知らされずである。

 元管理人とされる狐音は両親を知っているようだが、そこの関係もよくわからない。

 これからを考えるなら、ある程度両親の思惑や幽荘の住人達の事を知り生活基盤を整えるのが良いだろう。

 幸い生活費名目でお金は振り込まれているようだし、管理費は狐音が出してくれるので良いだろう。

 勉強の時間を取りつつ管理人として立ち回るのが今後の動き方になるのか。

「とりあえず皆にまた聞かないとなぁ」

 二〇一のネコメ、一〇二のヘビメは一度完遂したし他の二人、特に二〇三のユウメに関しては初日に会っただけで以降会えていないし隣に住んでるが気配も無い。

 仕事と聞いてはいるが何の仕事なのか…

 一〇三のスズメみたいに狩りとかして街に出るみたいな事なんだろうか。

「一度狐音さんに教えて貰った方が早いかもな…」

 縁は身体を起き上がらせ、一〇一号室狐音宅へ向かった。


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