表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/11

憧憬の森

湿風が吠えた

誘い込むように泣いた

優しいやわらかな葉の音は

まるで手を振るようで

高い枝のフィルムの

漏れた光が愛しい

いくつも垂れ下がる人の蔓が

僕を呼んでいた


ゆらゆら、ふらふら

みんな風で揺られて

きらきら、くらくら

みんな泣いたり嘲笑ったり


誰かが落ちた

片方は飛んでった

悲しい落ち葉の舞う色が

まるで別れをいやがるように

高い幹の針山の

刺さる人が美しい

いくつも垂れ下がる終幕が

僕を憧れさせた


ゆらゆら、ふらふら

みんな昇っていて

きらきら、くらくら

僕は叫んだり倒れたり


みんな憧れたんだ

この木の全てに

人の蔓になるまで

垂れ下がる茶色の縄たちが

白い残骸を鳴らす

誘い誘われ吸い込まれ

明日は僕の枝が伸びる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ