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華枯
人は考える
いつか消えゆくものを
ただ生きていることだけを
決して許さなかった
咲き誇る栄華はいつか
教えてくれる、生きるのはただ「無駄」と
逃れられない
生と死の因果
今そこに居るのか
それさえも疑問になるほど
華は誇れど
いつか枯れゆくもの
彷徨う想いは闇に溶け行き
踏み出す弱さと諦められる強さが
悪夢と化すように
人を締め付ける
弱さ見ぬ人は今
何を目指して生きているのか
離れられない終わりの運命
気づくことはない
刹那、何故自分が「生る」のか
華は誇れど
全て枯れゆくもの
終わりが無くして初もあらず
逃げられる強さと挑む臆病が
人を優しく咲い弄ぶ
人は驕れど
全て枯れゆくもの
恐れに身を委ね倒れゆくとき
認めぬ弱さと諦められる強さが
輪廻と同じく華を包み込む
人は、必ず死ぬ。
だが、それを次の瞬間かもしれないことを、誰が考えるだろう。
華枯は「かこ」と読みます。皆が皆、過去にすがって未来に必ず訪れる最期には目を向けません。
それはきっと華のように儚くて、華のように素敵なことなのでしょうね。




