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THE WORLD  作者: SEASONS
4月25日
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2317/2336

言ってくれるわね

《サイド:冬月彩花》



午後11時59分。


あと数秒で日付が変わる直前になって、

乃絵瑠が控室に帰ってきたわ。



「ただいま~っ!!!」



元気一杯の様子の乃絵瑠を私と奈々香が出迎える。



「お帰りなさい乃絵瑠。」


「…お帰りなさい…乃絵瑠さん。」



微笑む私と無表情の奈々香。


いつも通りの私達の顔を眺める乃絵瑠は笑顔を見せてくれていたわ。



「ふふ~んっ!ちゃんと突破してきたわよ!!」



…ええ、そのようね。



10個の迷宮を全て突破した乃絵瑠は魔力の上昇もそうだけど。


新たに目覚めた力の使い方も身につけたように見える。



「今なら彩花にだって負ける気がしないわ!」



…あらあら?



言ってくれるわね。



だけどその判断はまだ早いんじゃないかしら?



「まだまだ早いわよ。」



魔力の総量はほぼ同等だと思うけれど。


魔力の性質は格が違うから。



「今の乃絵瑠にはまだ無理ね。」



決して揺るがない自信。


可能性としては考慮していても、

気持ちとしては負けるつもりなんて微塵もないわ。



…私を乗り越えるのは簡単じゃないのよ。



乃絵瑠の成長を考慮してはいるけれど。


それでも譲れない想いで堂々と向き合う。



「私はそんなに甘くないわよ?」


「…あぅ。」



笑顔のままで答えてみせたことで、

乃絵瑠は僅かに気後れしているようね。




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