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THE WORLD  作者: SEASONS
4月25日
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2311/2337

生存を確認しています

《サイド:米倉宗一郎》



ミッドガルムの中部において午後8時を迎える頃。


共和国軍の指揮をとっていた俺の元に、

軍の参謀として伝令部隊の指揮をとってくてている大悟が歩み寄ってきた。



「宗一郎さん。各地からの報告が届いています。」


「ふむ。どこと、どこからだ?」


「セルビナの王都とミッドガルムの王都、それとイーファの首都からも伝令が届いています。」



具体的な情報を求めてみると大悟が詳細を聞かせてくれた。



兵器の攻撃を受けたセルビナの王都と、

これから向かうミッドガルムの王都。


そして杞憂幻夜が進軍したイーファの首都からの報告をまとめたあとで、

最新の戦況を報告してくれたのだ。



「まずはセルビナの王都に関してですが、やはり兵器は未完成だったようですね。アストリアとは違って壊滅は避けられたとのことです。」



…ほう。



「では、オルバ・レグリックやリン・ラディッシュは無事なのか?」


「はい。両者とも生存を確認しています。それとセルビナ軍の指揮をとる野々村斉蔵も生存しているようです。ですが、王都が攻撃を受けたことで停戦は拒絶されてしまい、ミッドガルムに対して徹底交戦を宣言したそうです。」


「そうか…。それは仕方がないだろうな。」



本来ならミッドガルムには停戦と降伏を求めたいところだが、

セルビナにも意地があるだろうからな。


国民が攻撃を受けている状況で停戦の要請など行えるわけがないだろう。



国を守るために、

民を守るために戦わざるを得ないはずだ。


そうなってしまうと、

こちらの都合で停戦を求めることは出来ない。



…極論すれば、俺達も同じ想いで戦っているのだからな。



セルビナが動く理由と同じように、

共和国も多くの人々の命を背負って戦っているのだ。


だからこそ徹底抗戦を決めたセルビナを止めることは出来ない。



「こうなるとミッドガルムとは全面戦争しかないか。」


「ええ、そうですね。肝心のミッドガルム王都ですが、相当な規模の軍を召集しているようです。王都に送り込んだ密偵も大半が捕獲され殺されているようでした。」



…ふう。



やはり諜報活動は難しいか。



ミッドガルムの王都に送り込んだ部隊はすでに大半が壊滅しているようだ。


だがそれでも虐殺から逃れた部隊からの報告によって王都の状況を知らされたらしい。



「もはやミッドガルム王都内部での諜報は不可能かと思われます。」



…だろうな。



ミッドガルムは軍を結集して最終決戦の準備を進めているのだ。


情報が漏えいするようなずさんな対応はしてこないだろう。



「残るイーファからは何と言ってきている?」


「それがイーファに関してですが…」



大悟は杞憂幻夜が派遣した伝令部隊からの報告を聞かせてくれた。



「イーファの王城と首都の制圧は完了したようです。その戦闘の際に澤木京一やシェリル・カウアーを含む生徒達とギルドの魔術師達も全員保護したそうです。」



…ほう。



報告を聞いて笑顔を浮かべてしまう。


実際の状況は不明でもイーファが落ちたのは明らかになったからだ。



「さすがにアルバニア軍は強いな。まさかこんなにも早くイーファを落とすとは思ってなかったぞ。」



俺達と別行動をとってからまだ2日と経っていないのだ。


それなのに短期間でイーファを落としたアルバニアの実力には驚きを感じる。



「これで残る国はミッドガルムとカーウェン連合国だけだな。」



国家再編成は目前に迫っている。



理想が現実に近づいているのを喜びつつ、

こちらもミッドガルムの制圧を急ぐことにしよう。



「早々にミッドガルムを制圧するぞ!」



王都を制圧して兵器を破壊する。


その為に休む間も惜しんで行軍を急ぐことにした。




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