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THE WORLD  作者: SEASONS
4月24日
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2179/2199

淳弥の特性

《サイド:長野淳弥》



…はあ。



何とか危機は過ぎ去ったな。



竜道寺が現れた時には全滅を覚悟していただけに、

こうして生き残れただけでも幸運だった思える。



…とは言え、だ。



周囲の部隊が砦に向かって移動を始めた様子を眺めながらも、

一人で部隊を離れた俺は個人的な問題に関して頭を悩ませていた。



…流れ的に必要なくなったが、準備は進めておくべきだよな?



今後の戦いに備えて出来ることはしておくべきだと思う。



…今なら問題ないか?



誰にも邪魔をされないはずだ。



…潜在能力に気付いた今なら自分自身の力を知ることが出来るはずだからな。



過去の力と現在の力。


そしてその先にある真の力を知ることが出来る気がしている。



…それに、あの里沙でさえも出来たんだ。



今の俺なら出来るはず。



…良しっ!



封印を解除するか!!



封印を解除して真の力を手に入れるために。


シークレット・リングに手を添える。



…悔いはない!!



俺は俺の力を手に入れる!!



少しでも慶太に追いつく為に。


少しでも姉貴に追いつく為に。



そして御堂や里紗に負けない為に覚悟を決めることにした。



…俺も強くなってみせる!!



覚悟を決めて指輪を抜き取った瞬間に、

封印していた鑑定の能力を取り戻すことが出来た。



…分かるぞっ!



今なら分かる!!



鑑定の特性から判断する能力。


新たな特性を自らの能力で解析してみた。



…過去には存在しない能力だが、おそらく間違いない。



これまでに解析してきた能力にはない特殊な特性だが自分自身の能力だからな。


間違えることはないだろう。



…雷こそが俺の力だ。



極限まで極めた特性の名はこれしかない。



『雷帝』



…それが俺の特性だ。



あらゆる雷を支配するために、

極限まで極めた特性による新たな力。


俺はついに雷帝という名の能力にたどり着いた。



…まあ、簡単に言えば力と速さの特化型だな。



考え方によっては暗殺者にふさわしい能力と言えなくもないだろう。



電光石火の上位能力とでも言うべきか。



全てを貫いて全てを滅ぼすための力になる。



元々存在していた闇属性に、

新たに加わった雷属性が交わり合ったことで、

破壊力に特化した能力に成長を見せた可能性が高い。



…全てを飲み込んで焼き尽くす力だな。



それが雷帝の力だ。



あらゆる魔術とあらゆる能力を解析できる俺にとって、

魔術の破壊は以前から持っていた能力でもある。


それが新たな力を手に入れたことで、

飛躍的に能力が向上したんだろう。



…以前は防御能力を優先していたが、攻撃力を求め続けた結果がこの特性だな。



雷帝と言う名の特性に気付いてからすぐに、

ルーンも発動させてみることにした。



新たな力の象徴として。


自らの意志の象徴として。


第2のルーンだったナイフ『ライトニング』に続く、

第3のルーンを発動する。



…上手くいくか?



少し不安を感じたが、

光と共に生まれるルーンは無事に俺の思い通りに具現化することが出来た。



見た目は微かな光を放ちながら『パチパチ』と放電する手袋。



以前使用していた解析用のライブラリーグローブとは全く異なる能力になる。



触れるだけで対象を焼き尽くせるほどの殺傷能力を秘めているはずだが、

武器らしい武器ではないからな。



見た目だけで判断すれば殺傷能力なんて期待できない雰囲気はあるか。



…だが。



誰よりも暗殺を得意とする俺にとっては最も使い勝手が良い武器だと思っている。



…暗殺に特化した武器だからな。



刃を持たない暗器。



…これこそが俺のルーンだ。



自信を持って見つめる。



闇と雷の属性を合わせ持つ手袋型の暗器を見つめながら、

新たなルーンに名前を与えることにした。



…全てを敵を滅ぼして、全ての仲間を守る為に生まれたルーンだからな。



名前は一つしか思い浮かばない。



ついに発動した第3のルーン。



…その名前は。



「デッド・オア・アライブだな。」





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