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怯える人々
《サイド:常磐成美》
…ここがセルビナで一番大きな町なのかな?
初めて訪れた王都を見渡してみました。
…ジェノスより大きいかも?
ジェノスにはすごく大きな学園があるのですが、
この町の中心にあるお城はもっともっと大きいような気がします。
…町の大きさは分からないけれど。
たぶん、倍以上ではないでしょうか?
今は薫を背負う御堂さんと一緒に街の中を歩いているんですけど。
王都の景色はジェノスともオルトナの港とも違っていて、
大通りの全てが商店街になっているような…そんな賑わいがあるように思えました。
…だけど。
今は普段とは違うはずです。
私達の周りには共和国軍がいるからです。
…みんな、私達に怯えてるよね。
共和国軍が南門を突破して王都に入ったことで王都に住む人々は慌てて逃げ出してしまいました。
その様子を見るだけで、
今のこの状況がどれほど異常なのかは私にもわかります。
…今すぐには無理でも。
いつかちゃんと分かり合える日が来ると良いな。
今はまだ仕方がないと思います。
私達の存在がセルビナの人々にとって恐怖の象徴であったとしても、
いつかお互いに笑い合える日々が訪れることを願いたいです。
…もう誰にも死んで欲しくないよ。
ただそれだけを一心に願いながら、
王城に向かって歩みを進めました。




