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時は満ちた
《サイド:品川次郎》
…くそっ!
…くそっ!!
…くそっ!!!
カルナック山脈の西部。
国境周辺の警戒を行っていた俺の部隊は、
共和国軍が布陣する砦から西に向かった場所において全滅の危機に陥っていた。
…まさかこんなところに潜んでいたとはっ!!
悔しさが抑えきれずに苛立ちさえ感じてしまう。
だが俺の思いも虚しく、
率いていた部隊はものの数分で全滅してしまったのだ。
「バケモノどもめっ!!」
怒りを表わにして目の前の敵を睨みつけてみるが、
指揮官の男は全く気にしていない様子だった。
「時は満ちた。もはや共和国に未来はない。」
…何だと!?
意味不明な言葉を告げた男は俺の首筋にルーンを向けてくる。
「米倉宗一郎…お前の命も、あと数時間だ。」
…ちっ!
何とか反撃しようにも恐怖で体が動かない。
そんな俺を見ていた男はまるで興味をなくしたと言わんばかりに無言で俺の首を切り落とした。
そしてそのまま部隊を率いて動き出したようだ。
狙うべきただ一人の相手。
『米倉元代表』を殺害する為に。
国境に向かって歩みを進めていった。




