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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
1782/1864

戦力の底上げ

「15隻の船の補修作業を進める間に、こちらも準備を進めておくべきだろうな。」



2日間という時間を有効に使って、

今後の戦いを有利に進める為に動き出すことにしよう。



「港に攻め込むとなれば船の破壊だけでは終わらないだろうからな。」



海軍や陰陽師軍との直接的な戦闘が発生する可能性を考えれば、

どうしても殺し合いは避けられない。



極力、命を奪うことは避けたいところだが、

そうそう思い通りに進まないこともある。



「避けられない戦いはある。だからこそ全員の実力の底上げは必要だ。」



御堂君一人では戦争を勝ち抜けない。


たった一人の英雄の力で国を滅ぼすことなど出来はしないからだ。


俺自身も含めて、龍馬君を支えながら共に戦う者達の協力が必要になるだろう。



さしあたって俺と西園寺君と藤沢君の3人に、

常盤君と栗原君と鈴置君と森下君の4人。


そして和泉君と岩永君と大森君と梶原君と伊倉君の5人。


合計12人と御堂君を含めた総勢13名が海軍の主力なのだが、

実際に戦争を戦い抜ける実力を持っているのは御堂君ただ一人でしかないのが現状になる。


俺と鈴置君は二番手といった辺りであり、

常盤君と栗原君は実力があるもののまだまだ不安定な部分がある。


西園寺君と藤沢君の二人はそもそも実力が及ばないだろう。


そして残りの生徒達では戦力としてはあまり期待できない。


残存する15000の海軍と同程度だが、

今のままでは死の可能性のほうが高いはずだ。



…それに。



そもそも15000人の戦力と言っても、

その中には船大工や医師等の非戦闘員も含まれているのだ。



実質の戦力は13000人を越える程度だろうか。



決して余裕があるとは言えない。


セルビナ軍との海戦に勝てたのは、

御堂君の存在が大きいとしか言いようがないからだ。



…俺もそうだが。



鈴置君と常盤君がもう少し使い物になれば、

少しは御堂君の負担も減らせるだろう。



攻撃力という意味では御堂君に次ぐ3人だからな。


せめて俺達だけでも安定した戦力になれれば、

多少なりとも戦況を優位に運べるはず。



…やはり海戦の指揮を西園寺君に委ねて、俺は戦闘に徹するべきかもしれないな。



今回は上手く行ったが、

次も上手く行くとは限らない。



俺が前線で活躍する為には、

指揮官の権限を誰かに委ねる必要がある。



…やはり現状では西園寺君しか考えられないだろう。



落ち着いて物事を考えることに徹すれば、

西園寺君は決して無能ではない。


怒りっぽいのが欠点だとは思うが、

実力は信頼する価値があると考えている。



…経験さえ積めば西園寺君は十分に頼れる存在だ。



そのために経験を積ませることから始めるべきだろう。



西園寺君に指揮を委ねる為に策を巡らせる。



まずは西園寺君を今以上に成長させる為に。



今後の方針を定めるために。



行動を開始することにした。



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