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どうもこうもない
《サイド:竜崎慶太》
…そろそろ国境かな。
僕と近藤君は共和国の国境を目指して道なき道を黙々と歩いていた。
まだもう少し時間がかかるけれど、
共和国とミッドガルムの国境は近いはず。
もう少し頑張れば無事に共和国に入れるんじゃないかな?
「もうすぐ国境だね。」
「共和国に着いたらどうするつもりだ?」
…どうもこうもないよ。
「僕は僕の帰るべき場所に帰るだけだ。」
まだまだやるべきことがあるからね。
今はまだ共和国へは行けない。
「ただ…全ての準備が整ったら共和国へ挨拶に向かうよ。」
互いに協力し合う為にね。
「お前は何を企んでいる?」
…うーん。
随分と警戒されている様子だね。
だけど企むというほどではないかな。
「僕達は竜の牙を潰したいだけだ。ただそれだけを目的として活動しているからね。」
今はその為に共和国に協力を願いたいと考えているだけなんだ。
「その為の準備に追われているだけなんだよ。」
実際にそうだから素直に答えてみたんだけどね。
それでもやっぱり近藤君の表情は僕を警戒しているように見えた。




