第4話 目覚め
ギリギリの投稿です。
あぶねえ…日付が変わるとこだった。
少しずつ読んでくれる方がいて嬉しいです。
では、第4話をどぞ!
くっ…ふわあああああああ……。
にゃむにゃむ…。
んあ?なんの音かって?
ただの欠伸だよ。
ん?モンスターが、ましてやスライムが欠伸なんかできるのかって?
気分だよ!
モンスターでも寝るんだ!
欠伸ぐらいさせろ!
……できなかったけど…
……最初のは口で言った…
口がない?
もうほっといてくれ!
なーんて一人で言い合いしている間に進展があった。
なんと!あの〈Kー150093〉が目覚めたらしい!
そう!あの!研究者たちを困らせていた〈Kー150093〉がだ!
〈Kー150093〉は巨人らしい。
というのも、超巨大の鎖を目の前の通路を駆けていったのを見かけたからだ。
只の怪力マンかもしれないが俺は巨人だと信じたい。
なぜかって?
男の子はだれしも巨大なものに憧れるじゃないか!
お?また研究者がこっちに走ってくる。
叫びながら。
「逃げろおおおおおおお!」
「は、早くシェルターへ!」
「潰されるぞおおおおお!」
はい!?
なんて!?
潰されるぅ!?
ってかあんたら鎖はどこやった!?
「巨人が来るぞおおおおおおおお!」
あれ?進〇の巨人のアニメなんかあったっけ?
この世界に…。
と思った矢先、カプセルから覗ける窓いっぱいの鎖。
そのまま磁石のように引き寄せられる。
俺のほうに。
何でえええ!?
こっちくんなあああああ!
逃げ場…逃げ場…逃げ…場?
あれ?
俺、カプセル内だから逃げ場なくね?
終わった。
ガッシャーーーン!!!!!
ん?
衝撃が来ない?
あれ?
ガラス割れた音したよな?
恐る恐る目を開ける。
そこ!目がないとか言わない!
スルーしてくれそこは!
俺の周りには、飛び散ったガラスの破片。
いや、これは俺のカプセルだけじゃないな。
入っていなかったカプセルから入っていたはずのカプセルまで満遍なく割れている。
まずは、俺の安全確認からしようと思う。
俺は、液体状であり、衝撃吸収したと思われる。
でもなんか変な感覚がある。
2メートルくらい離れたところに、自分と同じ存在を感じる。
不安だが、行ってみなきゃ分からない。
ガラスの破片だけでなく、何かの器具や装置、地面がめくれ上がった後の瓦礫なんかも散らばっている。
が、スライムなので関係なし。
俺の進んだ道だけきれいになっていく。
俺の中で瞬時に吸収しているのだろう。
とうとう来た。
目の前まで。
と言っても、既にどんなものか分かっている。
触手を伸ばし、瓦礫をのける。
するとそこには、うねうね動く俺の一部がいた。
はいっ!答えは俺の一部でした!
モンスターかと思ったかバカめ!
虚しい…
これは一人…?一匹?でやるもんじゃないな。
もう一つの俺は巨人の鎖をあてられた時に飛び散ったんだろう。
ちなみに俺のスライム度はウニョウニョではなくシャバシャバと予想していたより、水に近い。
安全性も確認できたし、次は周りにいた俺以外の人工生命体でも探しますか。
そろそろ話し相手が欲しい。
誤字脱字があればどんどんお願いします。
あ、あともう一つの作品消しました。
読んでくださっていた方にはごめんなさい。
同時掲載なんて高等テクニック自分には無理でした。