第48話 廻る者〔藤ヶ原徹側〕
あ、どうも。夏休み以来ですね。
とうとう『不定期投稿』というタグを入れました。
定期投稿なんぞ夢のまた夢だと思うので……。
長い目で読んでやってください……。
よお。
戦争を起こすにつれて外の情報が分かるようになったぜ。
俺も部下も耳も口もついてねえから諦めかけてはいたが、なんとかなりそうだ。
協力してくれた奴は怪しさ満点の白仮面。
骨格から男だろうな。
どこぞの教会の暗部らしく、ここのディードが大いに邪魔らしい。
考えることは皆同じってわけだ。
出会った場所は勿論死体置き場。
上に登って外の様子を観察していたら真隣のダクトから降ってきた。
普段は落ちてくることのない場所だったから心臓飛び出るぐらい吃驚した。
飛び上がる心臓亡くなったはずなのに。
それはさておき、こいつは口がきけなかった。
暗部は情報を漏らさないように口を焼かれたらしい。
その教団はなかなかにカルト集団のようだ。
最初はジェスチャー対決だったが、今は少しの手振りで通じるようになってきた。
この白仮面が俺のことをどう思ってるかは知らんが、ジェスチャーしているこっち側がより分かりやすい人型の骸骨に変えている所為か、俺はただのペットと思われているっぽい。
なんか屈辱的だが、この姿では仕方がないだろうし……。
油断もしてくれるだろうからこのままでいこう。
(ここからはジェスチャーですが、会話しているように表記します。実際は体全体を使って表現していると思ってください。……名もなき人より)
「それで?お前はなんでここに落ちてきたんだ?」
「それが、仕事でヘマをしまして……。衛兵に見つかってしまい腹を貫かれて隠れたはいいんですが、持ってきたポーションは底をつき、隠れた場所も見つかりそうだったんでダクトに飛び込んだというわけです」
「落下死するとは考えなかったのか?」
「戦争真っ只中の極地ですし死体がそこらかしこに捨てられていないことを見るに相当数の死体が集められていることは他の暗部の調査で明らかになっていましたから」
「そうか……。無茶をするなよ」
「おや、死者殿に生を説かれるとは思いませんでした」
「それもおかしな話だな」
「地上に戻り次第、土産話が出来ましたね」
「それは困る。折角襲撃しようと思ってるのに」
「勿論母国に帰ってからですよ」
「じゃあ俺がお前を上に帰らせる代わりに外の情報をできる限りくれ」
「分かりました…。上では今……」
「成程な。戦死したと……」
「ええ、バーンという男なのですが、衛兵でもないのに戦争を止めようと画策していまして。その部下の『鼓楼の宴』という総勢300名の戦争屋が戦死し、バーンも公開処刑された後、処分されたという話で持ち切りでしたよ」
「じゃあ襲撃するには今がいいんだな?」
「いえ、『鼓楼の宴』が無くなったことによりそこらかしこが警戒中でして……」
「今行くと一瞬で叩かれる可能性があるってことか?」
「はい」
「いつならいいんだ?」
「私共が調査結果を持ち帰りこの町を最前線にしたとして約1か月ほどですね。それぐらいあれば襲撃しても私共の兵とうやむやになると思います。戦争を仕掛けると同時にここに合図でもしましょうか?」
「ありがたい申し出だが、何故ここまで加担する?仕事のためだけではここまでの情報の横流しはしないだろう?お前からしたら俺は只の魔物で骸骨だぞ?」
「……あなたが、私の友人に似ているからですかね。あいつもあなたのような態度でいつも何かしらの生き物を連れていまして……」
「生き物?俺は連れているが相方は死んでるぞ?」
「それもそうですね……。友人は母国で他界しましたから。もし甦っていたとしたら、と考えるとあなたとモロ被りしたものですから」
「それは悪いことを聞いた」
「いえ、この戦争が終わったら一度墓参りに行くのも良いですね」
「俺も行こうか?」
「っ!!ありがたい申し出ですが討伐対象になってしまいますよ……。生者に同情ですか?」
「いや、俺もお前みたいなやつ探してるんだ。俺がまだ生きていて人間だった時親友でな。こんな場所で探すってのもどうかと思うけどな」
「私も手伝いますよ、何かの縁です」
「……もしかしたら目の前にいるあんたが俺の親友かもな?」
「……。それもいいかもしれないと思った私がいますね…」
「ここまで合ったのも何かの縁だな。これ、やるよ」
「こ、これは?魔道具?」
「俺と連絡が取れる手段だよ。念話で繋がる。持っとけ」
「こ、こんな高価なもの頂くわけには……」
「いいんだよ、持っとけ。それで偶には連絡してこいや」
「…わかりました」
そうして白仮面は死体を踏み台に入ってきたダクトとは別のダクトから帰ってった。
……久しぶりに人と話したけど、やっぱ良いもんだな。
ホントに見つかるのかねえ。
俺もお前も……。
誤字報告のやり方がようやくわかりました。
感想よりさらに下にあった……。
見つからんって。




