第15話 百足
訂正がありました。感想でご指摘いただきありがとうございます。
感想欄を見た時こう思いました。それもそうだわ( ´∀` )直しとこ
ということで訂正点は人名です。
鵺の孫を【優斗】から【雅成】へ
その孫のダチを【白崎勇人】から【藤ヶ原徹】へ変えました。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
やっべ15話短いかも……まいっか。
でわ、第15話をどぞ!
将来の夢は映画を作ることだった。
でもそんな夢は叶わない。
そんなことは百も承知だ。
でもボクは諦めることができなかった。
今の職は特殊メイクを主体として活動している。
CGが進歩してからは全然呼ばれることが無くなったけど……。
僕はもともと怪物とかを作るのが好きだった。
最初は紙に絵を描くだけだった。
目に手足の生えたバケモノやマネキンのようでいてどことなく人間のように見えるもの…。
他人が僕の絵を見るといつも引く。
それがどことなく愉快だった。
そんなボクがフィギュアにハマって四年が経った。
自分で一から作ったり、巨大なフィギュアも作ったりした。
この四年の間に美大へ行き、特殊メイクというものに出会った。
初めはバイトだった。
特殊メイクという響きが気になり先輩についていった。
そこでボクは運命のようだと思った。
「これを使えばボクの芸術が完成する」と。
これを聞いた先輩は少し引いてたけど、もう僕は止まらなかった。
それから半年特殊メイクにどっぷり浸かったボクは映画のメイク係としても呼ばれるようになった。
特殊メイク界ではそれなりに名の知れた頃、ボクはトラックに挟まれて死んだ。
さながら潰れたトマトだったよ。
さてボクは死んだことを記憶している。
何故だかわかるかい?
そう!これは転生したのさ!
それもボクが夢見た最高の身体で!
この滑らかな黒の光沢をした甲殻!
この鍛えられた足の筋肉!
そして夢にまで見たシックスパック!
最高の身体じゃないか!
前世でも充実はしていたけどこっちのほうがよっぽど面白そうだ。
それにダンジョンなんてもんをするらしい!
これは参加するっきゃないでしょう!
こうしてボク葛城信司の夢は始まったのだった!
……………。
…………。
……。
え?なんでみんなそんなに引いてるの?
みんなー!!目をそらさないでよー!!
誤字脱字があればどんどんお願いします。
それと矛盾点や違和感を感じたら指摘してください。