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現代魔法の高校生  作者: よっしー
5/9

五話 班をきめよー

「でこちらが一緒に大会に出場する隼人だ。」


「そうなのですか。どうもお兄様の婚約者の恵美です」


「………は?」


「恵美、困っているぞ」


「あ、ああ大丈夫だ白雪冗談なんだろ? それくらいは分かる」


「いえ、冗談などではあ「ああ! そうだ。それで恵美、一緒に出場してくれるか?」」


「…ええ、お兄様の頼みならば」


「そうか。良かったよ。」


「それで白雪、人数は一応揃ったがこれで出るのか?」


「まあその方が楽しいだろ?」


「いや、恵美さんはAだから大丈夫だろうが俺たちはCだぞ?」


「だからこそ面白いんだろ」


「そう言うもんか? 瞬殺されそうだけどな…」


「その辺は大丈夫だ。それよりその大会はいつ開催されるんだ?」


「そこも聞いて無かったのかよ。一週間後だよ」


「一週間か。……何とかなるか…」


「ん?」


「いや何でも無い。それよりポジションはどうする? チーム戦って言うからんは皆で戦ったりするんだろ?」


「ああ、それか……どうするかなー」


「お兄様は前衛ですよね」


「ん? そうだな。それしかないだろう。俺には魔力が無いみたいだから」


「じゃあ尚更危ないんじゃねーか?」


「お兄様に体術で敵う人は居ません」


「そんなに強いのか…」


「それはもう目では見えないくらいに」


「おおげさだなー」


「…………」


「……マジ?」


「ええ、マジです」


「こらこら。そんなことは置いといて今はポジション決めよう」


「それじゃあ俺は盾役かなー体が丈夫以外に取り柄無いし」


「では、私は後衛ですね。魔法なら任せてください」


「ああ、便りにしているよ」


「はい! お兄様の期待に答えられるように頑張ります」


「うん。それじゃあそろそろ教室に戻ろうか」


「そうだなーもうすぐで昼休みも終わるからな」


「ではお兄様。また帰りにお迎えに上がります」


「いや、そこまでしなくてもいいよ?」


「迎えに行きたいんです!」


「そ、そうかい? じゃあ頼むね」


「はい。それではお兄様。午後の授業、頑張ってくださいね」


「ああ。頑張るよ」


「………はあ。お前って妹の前だと言葉遣いが若干変わるな」


「そうか? まあ妹の前だとかっこつけたくなるだろ?」


「はあ、そう言うもんかねー。俺には兄弟がいないから分かんねーな」


「そう言うもんなんだよ。そんなことより俺達も早く帰ろう。授業に遅れるぞ」


「おっと。そうだったな」


「ところで次の授業は何だ?」


「はあー。お前は妹の前じゃないと格好つけれないのかよ」


「うっせ」


「魔法だよ。魔法、現代魔法だ」


「それは楽しみだな」


「なにがだよ。午後からのは実際に魔法を使うんだよ。それもBクラスと合同だぞ? ぜってーに文句言ってくるぞ? これだからCはとかな」


「いいじゃん。それでこそ潰しが……やりがいがある」


「お前のその自信は何処から出てくるんだよ。お前魔力ゼロだろ? 逆に尊敬するよ」


「は? ゼロでは無いぞ?」


「はあ? お前クラスわけのときの魔力測定でまったく反応してなかったじゃねーか」


「測定だけじゃ測れないものもあるんだよ。この世にはな」


「俺はお前が本気で羨ましいよ。そのポジティブなところが特に」


「信じてないな? じゃあこうしよう俺が午後の授業でBを挑発するからその戦いに勝ったらジュース奢れ」


「マジで言ってんのか。お前…」


「おう、もちろん。それよかほら行くぞ。たしかこれに着替えてから体育館、だろ?」


「ああ、そうだ……って話聞いてたんじゃねーか。何で知らないふりなんかしたんだよ!」


「え? そりゃジュース奢って貰うため」


「もう勝った気満々かよ……」


「まあ良いから早く行くぞ? 皆もう行っちまった」


「はあー分かったよ」






「と言うわけで。Bの野郎共……俺と戦え」


「何がと言うわけだい。お前自分がなに言ってるのか分かってるのかい?」


「ああ、分かってるぞ? 俺のジュースの為に沈め」


「はあ、どうやら救い用の無いバカのようだね…いいよ。そこまで言うなら僕が相手をしてあげよう。さあ何人ででもくるといい」


「キャー安城樣ー」


「安城?……安城、安城………ああ、安城七海か!」


「やっと気がついたようだね。そう僕はもっともAに近い男さ。降参するのなら見逃してあげてもいいよ?」


「キャー安城樣やーさーしーいー」


「ウザイ、うるさい、喋るなメス豚」


「なっひっどーい。安城樣ーこいつ凝らしめてあげてー」


「そうだね。女の子にそんなことを言うのは少し許せないかな。もう逃げられないよ? ゼロマナ白雪くん」


「何言ってんだよ。ぜってーにここにいる全員そう思ってるぞ?」


「何言ってんのよー! もう安城樣こいつやっちゃってー」


「ああ、少し待っていてくれハニー逹」


「…………頭大丈夫か?」


「減らず口だけは褒めてあげるよ」


「はあ、それはどうも」


「じゃあ行くよ? 言っておくけどここまで僕に付き合わせたんだ泣いて詫びても辞めないからね」


「…………」


「怖くて声の出ないかい。所詮はCか。先生、コールをお願いしてもいいですか?」


「はあー分かったよ。怪我すんなよー」


「それは彼に言ってあげてください」


「……じゃあ、始めるぞー準備はいいか?」


「ええ、いつでもどうぞ」


「俺も大丈夫です」


「じゃあ……初め!」


「ふっ、せめてもの慈悲に一発で終わらしてあげ『ドゴーン!!!!』」


「よっわ! マジかよ…一発って……弱すぎだろー」


何をしたかって? 入学式のときに奪っておい魔法を使ってあいつの周りにある空気の振動を一時的に音速にしただけだけど?


「「「「「……………」」」」」


「おーい。先生コール早くーじゃないとこいつ死んじゃうぞー」


「……あ、ああ…勝者、神城白雪」


「よし、隼人ージュース奢れよー」


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