↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大いなる誘惑者  作者: 桔梗


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/7

プロローグ

夢を見た。


真っ白な広場だった。

空は恐ろしいほど青く、雲ひとつない。

その青さの下で、一人の女が跪いている。

豪奢な銀髪は乱れ、白い頬には泥がつき、かつて美しいと言われたドレスは見る影もなかった。

周囲には何百という民衆。


「悪女!」

「人殺し!」

「聖女様を殺そうとした女だ!」


石が飛んできた。

女の額に当たる。

血が流れる。

それでも女は顔を上げた。

処刑台の向こうに、この空のように青い瞳の青年が立っている。


「ロアン……」


女が名前を呼ぶ。

けれど青年は答えない。

その腕の中には、別の少女がいた。

青年はセレナを守るように抱き寄せながら、冷たい目で女を見つめていた。


「ノエル・アシュベリー」


その声に、女の肩が震える。


「……君を信じたかった」


違う。

女の唇が動いた。

けれど声にならない。


「だが君は、セレナを殺そうとした」


ーー違う。


「証拠も揃っている」


ーー違う。


「もう、庇うことはできない」


ーー違う!違う!違う!


私はーー私はただ、あなたに振り向いてほしかっただけなのに。

泣きながら伸ばした手は、届かない。

処刑人が剣を掲げ、直後ーー剣が落ちた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。