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余談

「東堂様……この服の選択表記の下の線は”優しく”なのですよね……この場合どうすれば」

「あーそうだな、それなら洗濯機のおしゃれコースだな……これだ」

「成程……」

 時は経ち、とある東京のマンションの一室で俺は盈へ洗濯の指示を出す。

 脱衣場の洋服にエプロン姿の盈は洗濯機のボタンを押した後自慢げな顔を見せてくる。

「東堂様……ついに洗濯もここまでできるようになりました」

「あぁ、完璧だな……そうだ、昼飯は何がいい……」

 そういい、ダイニングの冷蔵庫に行こうとして、

「いえ! 私が今度こそ! おむらいすを作って見せます!」

 にじり寄った盈に俺は詰め寄られる。

「あ、あぁ……そこまで言うなら、頼もう、かな?」

「はい、そうなれば買出しですね。東京の物は高いですから、念入りに……」

 そういいながら、リビングの机の上に置いてあるチラシと盈はにらめっこをしだす。それを見ながら、俺はテレビをつけ、机に置いてあるカップのコーヒーを啜る。

「人参は……三本一ぱっくが安いですね……」

「そうだな……けど冷蔵庫に二本残りが確か……」

「ですね……」

 横やりを入れながらコーヒーを啜る、大学での仕事もない穏やかなひと時。

 そんな中、風雲急を告げる予感。

「アーハッハッハッ!」

「……誰だぁ!」

 普通ならば戸惑うのだろうが、あの一件で妙な耐性が着いた俺は、リビング先のベランダからする声に物ともせずそちらに向かう。

 俺に共に窓までついてきた座った眼で刀を持つ盈を尻目にカーテンを開け、ドアを開ける。

 すると、そこには金髪の何処かウエスタンじみた格好をした外国人の少女がベランダの策の上に立って近所迷惑な程の声量で笑っていた。


「ニホンノ因習タイクツデース! サァ! 探シマシタヨ、件ノ二人! 私ト因習バトルデ勝負デス!」


 刀を持った盈が眉をキリッと結び、俺の方へ向く。

「これは……新たなる嵐の予感、ですね!」



「いや、もういいわ!!!」



──────


完結


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