第百五十六章・オリビアさんの眼の色は?
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第百五十六章・オリビアさんの眼の色は?
うちは省吾くんが、三人の不良を相手に退かせたのを覚えていた。
初めてうちと省吾くんが一緒に帰った日だからだ。
実戦的に改良した合気道の技というのは、どんなものなのだろう?
うちは合気道の基本すら知らない。
だからこそ、省吾くんの合気道が見たかった。
「合気道っていうのは、実戦じゃほとんど役に立たないからな。それを実際の戦闘で使うには、改良するしかないだろ?」
省吾くんはオリビアさんに、食い付くように言った。
「そういうのを巷では〝邪道″と言うのよ、ショウゴ」
と、オリビアさん。
「邪道で結構。それよりオリビア、この子は僕の彼女だ」
省吾くんは照れもせず、うちのことを正式にオリビアさんに紹介する。
「ふ~ん。ショウゴも一生童貞だと思ってたけど、こんな可愛らしい彼女が出来たのね。ワタシは嬉しいわ」
「そう言ってくれると、こっちも有難い」
有難いじゃありませんよ。
うちが省吾くんの童貞をもらうとは限りませんから。
変な話になってきたなぁ…。
うちは別に、童貞食いの女ではありません。
「そういえば、美羽野さんでしたわね?ショウゴにどこに惚れたのですか?」
オリビアさんの口調はどこか訛っている。
それに日本人には見えなかった。
「あの、うちは省吾くんがうちのぱんつを見たことがきっかけで、お付き合いさせてもらってるんです」
「ぱんつ?!どういうこと?」
どんなに頑張って説明しても、うちと省吾くんの馴れ初めを理解する者はいないのだ。
うちは説明を諦める。
「オリビアさんは省吾くんのこと、どう思っています?」
うちも疑問を投げかけた。
「え、ワタシ?それなら今の、ぱんつを見たとかいう話を聞いて、ショウゴは変態だと思ったわ」
と語るオリビアさん。
「変態じゃないぞ、僕は!」
省吾くんがオリビアさんに言い返す。
確かにうちのぱんつを見たのは事故だし、うちも別に見せたくて見せたのではない。
ただのアクシデントで恋が生まれたなどと言っても、他人には理解出来ないことだったようだ。
「それより、オリビアさんの眼は紺碧の色をしてますね」
うちがオリビアさんの眼を覗き込むようにしながら言った。
「当然ですよ。ワタシはフランス系アメリカ人ですから」
オリビアさんからの痛恨の一言。
外国人の方でしたか。
それにしても、どこかで見たことのある顔であった。
うちは思い出せないけれど…。
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