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死神とハナコトバ

最新エピソード掲載日:2026/05/09
両親の死と理由の分からない莫大な借金という重荷を背負い、ただ生きるためだけに感情を殺して日々を送る高校二年生の宝田隆樹。彼の前にある日、自らを死神と名乗る少女、本庄葵が現れる。彼女は隆樹の隠された胸の傷や不自然な過去を知り尽くしており、彼が一か月後の今日、死ぬことを無情にも宣告する。

しかし、過酷な日常に疲弊しきっていた隆樹は、死の宣告に対しても恐怖を抱かず、終わりのない返済からの解放として淡々とその事実を受け入れる。その特異な反応を見た葵は、残された一か月を有効に使わせるため、彼を死神の助手に強制的に任命する。

助手としての仕事は、現世に未練を残す魂の救済だった。
虐待されながらも母に感謝を伝えたい少女や、裏切りですべてを失った元社長など、不条理な因果関係に囚われた死者たち。
彼らの過去を整理し成仏へと導く中で、隆樹の冷淡な思考に少しずつ変化が生まれ、葵との関わりを通して、放棄していた生きる意志を再認識していく。

だが残り時間が半分に迫った頃、葵が突然姿を消す。
学校の記録からも彼女の存在が消滅し、隆樹は彼女が重大な秘密を抱えていたことに気づく。
彼女を探し出す唯一の手段は、死神の助手に与えられた特殊な能力を使うこと。
しかしその能力を行使する絶対的な代償は、寿命ではなく自身の記憶の喪失だった。

能力を使うたびに大切な記憶が欠落していく中、隆樹は自身の胸の傷と過去の記憶喪失が、実はかつて自分がこの能力を行使した代償であったという因果のループに辿り着く。
なぜ葵は数ある人間の中から隆樹を助手に選んだのか。
能力を使い続ければ、葵を救いたいという理由そのものすら忘れてしまう。論理的なパラドックスを抱えながら、隆樹は自らの存在証明である記憶を対価に、隠された真実へと手を伸ばす。
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