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 ホラーとひなは小さな紫色の水晶の光の中にいて、大きな暗闇の中を歩き続けた。

 やがて二人は森を見つける。

 真っ暗な森だ。

 大きく、深く、複雑な、森の中をさまよっていると、ホラーはまるで巨大な地下迷宮でも探検しているような気分になってきた。

「まるで冒険をしているみたいだね」ホラーが言う。

「はい。とっても楽しいです」ひなはホラーを見てにっこりと笑う。

 ひなは元気よく、どんどん森の奥に進んでいく。ホラーの知らない場所に、ひなは黙々と突き進んでいく。

 ホラーもひなにちゃんとついていく。

 二人の手はきちんと繋がれている。

 もうずいぶんと長く歩いた気がする。

 二人は何度目かの急な斜面を降りる。数はもう数えていない。

 しかし、その斜面を降りた先で風景に変化が訪れる。

 斜面の先にあったものは闇ではなく、視界を遮る木々のないぽっかりと空いた空洞のようなとても広い空間だった。

「着きました」

 ひなが言う。

「ここは、どこなの?」少し首を上げて、周囲を見渡しながらホラーが言う。

「秘密です」笑いながらひなが答える。

 二人は暗い、大きな闇の中を移動する。

 世界は暗く、とても広い。

 でも、からなずどこかには終わりがある。

 この場合の終わりは大きな壁となって、二人の目の前にあらわれた。そしてその壁には大きな穴があった。

 無骨で暴力的な印象を受ける洞窟の入り口。

 それは今までホラーが見てきた手掘りの小さな穴とはまったくことのなる印象を受ける異質の穴だった。

 まるで戦争の時代に来たみたいだ、とホラーは思った。

 ホラーは大きな穴の前に立ち、穴と壁を見てそんなことを考えていて、そしてひなはホラーの隣でじっと下を向いていた。

「どうかしたの、ひなちゃん?」ホラーが問いかける。

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