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ライアの秘密

力量不足で、いい感じにキリが良い箇所を作れなかったため短いです

魔力回復薬の実験がひと段落ついたので、以前助けた少女…ライアについて詳しく調べるためビシス村に来ていた。

俺が知りたいのは馬車で30分かかる距離を魔物から逃げ続けた身体能力の秘密だ。


村人達の生活にその秘密があるのか、そもそもライアが特別なのかは分からない。

しかし、ライアのスキルを聞いた限り身体能力に関わるものはなかった。

嘘をついてる可能性は低いだろう。


ということは、村人達の生活に秘密の鍵がある可能性が高く、原因が分かったら質の良い兵士を増産出来るかもしれない。

ライアを村に送った時は村人達の生活が見れなかったので、今回は変装して村に潜入しているというわけだ。


ちなみに2つの理由からドワーフを装っている。1つは身長が未だ低いから。

もう1つは…


「酒が足りねえぞ!度数が高いやつを樽ごとくれ!」


村唯一の酒場に行くためだ。

酒場の店員がアルコール臭を放つ樽を持ってきた。中には当然酒が大量に入ってる。


それを一気飲みする…ように見せて口の中に闇魔法を発動させて消滅させていく。

身体が出来上がるまでは酒を飲むことはないだろうな。


「もう1樽もってこい!」


「「「うおおおおお!流石ドワーフだあああ!」」」


度数が一番高い酒を樽ごと一気飲みしたように見せた俺に対し、酒場の連中が盛り上がる。


「うん!?人が酒飲んでる姿を見て盛り上がってんのか!?今日の酒代は全部俺が出してやるから、お前らも飲め!」


「「「うおおおおおおおおおお!」」」


そう言いながら懐から大金をテーブルに置くと酒場の連中はより大きな雄叫びを上げ、俺に感謝しながら酒を飲み始めて数分後…


「我が元に記憶のかけらは集い、本となる」


闇魔法を発動させた。


すると、目の前に酒を飲んでる人数と同じ数の本が出現したので【アイテムボックス】に入れた。


発動させた魔法は俺のオリジナル。

心を許してる相手にこれまでの人生を文字で表し本にする効果を持つが、いくつか欠点がある。

その中で最大の欠点は洗脳魔法が使われている状態では使用出来ないことだ。


まあ心を許すという条件ぐらいなら、こんな感じに恩を少しでも売るだけで達成出来るから簡単だ。


「さて、帰るか」


目的を達成したのでトイレに行くふりをして帰宅した。


ん?村人達の生活を見なくていいのかだって?そんなの時間の無駄だ。

魔法で作った本を読むだけで分かることだからな。


・・・・・・


「んー少し残念だな」


魔法で作った本を全て読み終わると、落胆の声が漏れてしまった。

ライアの身体能力の秘密が分かったためだ。

いや、秘密というほどのものでもない。

答えは単純だった。

ライアは純粋な人間でなかっただけの話だ。


見た目には特徴が出ていないがライアには獣人の血が流れているらしい。

獣人とは獣のような耳や尻尾の生えた人間で、身体能力が高い代わりに魔力が低い。


この国では獣人の差別が強いがライアの住む村は差別意識が低いようで、理由は分からないが路頭に迷っていた未だ幼かったライアと人間の母親、そして獣人の父親を村に受け入れた。


3年前に父親が病で死んでからライアは畑仕事や薪拾いなどの仕事を始め、身体能力が鍛えられたようだ。


「…よしっ、村を滅ぼそう」


ライアを更に成長させるために村を潰す。

小さな村だ。無くなっても、そこまで痛くない。それにこの世界では小さな村が突然なくなるなんて良くあることだ。


そうと決まれば即実行だ。


俺はこんな事もあろうと、洗脳しておいた盗賊団に伝書鳩を送った。


翌日、盗賊団から汚い字で「わかりました」と暗号で書かれた手紙を足に括り付け鳥がやってきた。


何故暗号が使われているかというと、鳥が途中で手紙を落としたりして第三者に読まれる可能性があるためだ。

まあ、読まれても問題ないけどな。

次回は中々エグいことになりそうです

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