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MICHI  作者: 104


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1.突然の変化に対応する

 突然の変化に対応する。

 私だって小さな頃に引越しをし、それまで慣れ親しんだ場所を離れ、新たに友達を探し、自分のポジションを見つけ、それなりに変化した人生を対応してきた経験はある。もちろん誰もが経験する小学生から中学生、中学生から高校生といった環境の変化だってこなしてきた。でも小説や映画などに見られるタイムスリップみたいな突然の変化が目の前で起こったことはない。もちろんどう対処していいのかなんて考えたこともない。というより考える必要なんてない!!女の子なら誰もが通るメルヘンの道に進む時期に結構冷静な自分がいたことを覚えている。だからかどうかわからないが、SFとジャンルされるものは体が受け付けないし、フィクション、作り話なんていうのも嫌いだ。テレビだって見るのはもっぱらドキュメンタリーかニュース、本もエッセイを好んで読んでいる。より現実的な世界に私は生きていた。

 突然の変化に対応する。

 非現実的な世界をちょっとでも受け入れていた人生ならそれもまた楽しかったろう。ちょっとでも憧れていた時期があったのなら、喜んでいたのかもしれない。世の中には現実逃避したい人がたくさんいると思う。そんな人たちから見ると私は羨ましがられるのかもしれない。

 で、突然の変化に対応する。

 私がこう回りくどく何かを考えたりしている時はパニックに陥っている時だ。

そうパニック!!冷静になろうと努力はしてみたものの・・・やはりだめだった。もうどうにかなりそうだ。昨晩はお酒を飲んでもいない。普通に仕事へ行き、ノルマをこなし、ほどほどにカロリーを消費して帰宅した。女の子だから一応セキュリティーが完備されている小さな我が家に。誰がなんて言おうと落ち着く我が家にだ。我が家はとにかくシンプル。友達が来ると一言目には「何もない」と言われる。ただ唯一の自慢がソファー。私はベッドよりもソファーで寝てしまうことの方が多い。たいがいソファーの上で生活している。テレビを見る時も、ご飯を食べる時も、電話をする時も、雑誌を読む時だってソファーの上だ。そんなソファーにはお気に入りのクッションが2つと毛布が1枚常備され、いつでも横になれてしまう。休日になると、テレビをつけ、いつのまにか毛布にくるまり、スヤスヤ・・・。これが私の幸せを絵に描いたような感じだ。そんな私が何を間違えたのか・・・。今思うと何をやってしまったんだろう?と言えばいいのか・・・オーーーーーーーー・マイ・ガーーーーーーーー!!!こんな時だけ英語になったりする。昨日はたまたまベッドで眠ってしまったのだった。ちゃんとパジャマなんて着て・・・。

それがそもそも間違いだったのかもしれない。

 私はとてもいい匂いの中にいた。

 小さな頃、遠足で行った山のような澄んだ空気を嗅いでいた。目の前に空気清浄機があって直接空気を吸ったってこんなにいい空気だとは思わないと思う。夢にしてはリアルだと思った。だって私は我が城で寝ているはずだから・・・寝なれていないベッドで・・・。そろそろ現状を自分なりに理解した方がいい。私はベッドで寝ている。パジャマを着ている。ボタンはずれていない。髪の毛はボサボサ。化粧もしてない。スッピンだ。私のお気に入りのソファーはというと・・・見当たらない。というよりは何?いつ私の部屋はこんなに観葉植物があったっけ?観葉植物にしてはワイルド?ものすごい森林にいるみたいだ。じゃなくてここは森林でベッドと私だけが森の奥深くにワープしてきたみたいな錯角に陥ってしまう。錯覚ではなくこれが現実なのだろうか?そう私はベッドとともに森の中にいた。


森の中で目が覚めた?


 ・・・これが現実みたいだ。

 あ~面倒くさい。私の人生、特に揉め事もなく、がけっぷちなんて言葉も私の辞書にはなく、ただ平和に、特に悪さもせずひっそりと暮らしていたのに。私が何をしたていうの?ちょっとまって!!絶対、夢、夢なんだきっと。もう一度ベッドに潜った。う~ん、眠れない。

 ちょっと待て・・・私のいけない所全開だ!私が何をしたっていうの?という発想が問題だ。投げやりな人生っぽいコメントをしないでちゃんといろんなことに向き合って生きていこう!そろそろ。と、言いながらベッドから顔を出すと・・・・・・・・・・・・あ~やっぱり森。私は起き上がり、今度は森をじーーーーっと睨みかえしてやった。何も聞こえない。何のリアクションもない。夢でもなく、私の部屋でもなく、ここがいったいどこなのかもわからない。変化に柔軟になれない。そんな私がいる。私のテリトリー(ベッド)から抜け出そうなんて勇気もまったくない。正直、突然の変化に対応できない私はただただ時間を無駄使いしていた。というよりもあまりの環境の変化に笑うしかなかった。今となっては私の城。それまでほとんど見向きもしなかったこのベッドが唯一頼れる相方。私がかろうじて現実の世界とつながっていたんだという証。現実の話といえば、私は何も食べていなかった。これだけは恵まれていたのか生まれてこの方ダイエットというものを経験せずに育ってきた。とは言っても横に成長する私の体をほっておいたわけでもなく、人並みなスタイルだと思う。これだけは・・・誰に感謝すればいいのだろう?それはさておき、食べたい時に食べ、飲みたい時に飲む。そんな生活が横幅の成長を手伝ったことはなかった。だから私は食べることに関してはとってもうるさい人だった。一人暮らしでもみそ汁は出汁から取り、魚も切り身は買ったことはない。糠漬けだってあったりした。あ~私の糠はどうなってしまっているんだろうか?そんなことを気にしていたら、急にお腹がすいてきた。こればっかりは避けられないようだ。ここから一歩も動くまい!私の意地は跡形もなく崩れ去っていった。今この世界に存在する音はグーグー、お腹の音だけだった。またこれが父親のイビキよりたちが悪い。お腹と背中がくっつきそうだ。ダイエットなんてくそくらえ!!まぁ幸い私はダイエットをしたことはない。遺伝なのか食べてもそれほど太らないし、それ以前に気にしないタイプだ。だからなおさらダイエットというものが食べること食欲をちょっとでも控えなければいけないものならダイエットなんてクソ食らえ!!なのだ。とにかくお腹がすいた。3度の食事は必ずとる私の人生が狂ってしまった。ただじっとしているだけなのに人生が変化している、変化させられている。やっぱりベッドから抜け出し森の中へ足を踏み入れないといけないのだろうか?そんな私の悩みはイッキになくなった!

 あの誘惑に私が勝てるわけがない。

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