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普通の大学教授の祖父だと思ってたのに  作者: 綿ダッコ
番外編(大人編)

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番外編8 新たな家族

 「こら、走り回らないの」


「ぶーん!!」


 結婚式から月日が経ち、2人の子供が生まれた。息子と娘、一人ずつだ。息子は暴れたがりな性格だが、きっちりするところはする。小学校でも、先生によく褒められているらしい。


 娘は俺の本棚にある本をよく読み漁っている。理解しているかどうかは分からないが…………。

というか、字を理解するのが早すぎる。

…………まぁ、いいことではあるか。


 若くして教授になった俺は、次期学長へと推薦されている。葵音とよく相談した上で、それを引き受けることにした。今の学長とも仲が良く、俺たちが苦しめられた制度の撤廃に向けて動き出している。

 今の学長は、俺の方針に賛成してくれていて、今のうちに出来ることはしてくれるらしい。


「早く片付けないと、こちょこちょやぞー」


「わー、パパこわーい」


「こら、パパまで暴れない」


 これが、我が家の日常だ。広い部屋で息子が暴れまわり俺が追いかける、それを制止する葵音、椅子に座って分厚い本を読む娘。

 新たな日常ではある。葵音と小さい時に出会い、一緒に成長し、高校生の時に隠されていた困難に直面し、それを2人で乗り越えた。そして、付き合い、結婚もして子供が生まれる。

 全部、幸せだ。葵音と過ごしてきた日々も、こうやって新しい家族と共に過ごす日々も。

絶対に、俺の手でこの日常を守る。

この子たちが、大人の都合で、


――イヤな思いをしないように。


――不必要な不安を抱えないように。


葵音に約束したように、子供たちにも約束する。


――お前たちの日常、人生はお前たちのもの。それを壊すやつは、俺が守る


と。

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