何だかんだで仲直り?!
下に降りれば、シルバーさんとエルフが一触即発で、右手のみをドラゴンの手にしていた。
「エンシェント、かなりご立腹だ」
関わり合いたくない。
でも、そもそもの原因がエルフであるし、デリカシーすらない発言をしたのもエルフの自業自得だ。
『シルバーさん』
「待っておれ、今すぐこやつ等全員八つ裂きにしてやる。
唯璃を困らせ気絶させ…許さぬよ…」
私はチラリとユグノアさんを見れば、目を逸らされた。
あ…そうだ。前に店長が蕎麦の新作がとか言っていたよね。
『シルバーさんシルバーさん、こちらに来る前に、前の店長が蕎麦の新作と話していたんですよ。
お昼になりますし…蕎麦食べませんか?』
「……」
『夏季限定で美味しいみたいですよ』
腕を人間の腕に戻し、困ったように微笑むシルバーさんと、キッチンスペースに入る。
メニューを探し出し見てみれば、新作夏季限定蕎麦メニューは…冷やしたぬきそばと冷やしきつねそばだった。
冷凍室を見れば、大量の天かすに煮た油揚げ、刻みネギに、大根おろしがあり、ソレ等を取り出し、蕎麦を作る。
「何だそれは」
『新作の蕎麦の具材です。試食しますか?』
「うむ」
温めた煮た油揚げを差し出すと、大層気に入り機嫌は直った。良かった良かった。
人数分の蕎麦を用意し、席に持って行き、それぞれに渡す。
『蕎麦と言う麺類で、私の世界の私の国の食べ物です。
箸はこう持ちますが、持ちにくいならフォークもあるので使って下さいね』
「蕎麦か…色とか…」
「汚い色ね…」
「なら食べなくて良い」
『ははは…一口食べて無理なら、他を提供「しなくて良い。この世界で食い物を粗末にする輩はそうそういないからの…」あ…ごめんなさい…』
「いや、大丈夫だ」
注意されなきゃ気付けなかった。それだけ、日本の食に関する破棄は日常的なんだ。
「こうか?シルバー」
「なかなか上手いぞ」
「む、難しいわね…箸」
四苦八苦しながら橋を使おうとする2人にホンワカする。
私も幼少期は箸が上手く使えずにいたよな(笑)
「む!この、甘辛い茶色いのが美味い!」
「本当!美味しいわ!」
「ワサビとやらも良いの」
「なぬ!どれだ、シルバー!」
「コレだ緑色したやつだ。辛味があり、鼻にツーンとするから少し少し入れながら味見をするのがオススメだ」
「「ワサビ(ゴクリ)」」
何だかんだ仲良しじゃないの。良かった仲違いなんかしなくて。安心した。
「っんーーー!!!!」
「ツーンした!!!!」
「…喧しいの…」
『だ、大丈夫ですか!』
「だがしかし、コレが良い!」
「そうそう!たまらないわ!」
『……はぁ…』
アレから、更に皆さんお代わりをし満腹になり、新たに話し合いをした。
「凄いわね…本当に回復するなんて…。
さっきは悪かったかわね、私はエルフの領主のカナリア。ハイエルフよ。
魔力体力、人間の攻撃で受けた怪我の痺れも無くなるなんて。凄まじい効果ね。
コレなら、ドラゴンですら…契約したのも首肯けるわ…。
定期的にコチラにも食料を提供して欲しいから、契約をするわ」
え…いらないんだけど。
「要らない?」
『はぁ…』
「無理にとは言わないわ。必要なら食料物資配達部隊に、このアクセサリーを渡してね」
『は…はい』
「前金として…金貨3000枚渡すわ」
「流石エルフ」
「ふん、当たり前だ」
「じゃ、唯璃ちゃん。早速注文するわね。全てのセット100人分、飲み物はアイスティー檸檬と砂糖付きで。サイドメニューも全て100人分」
『え…100人分?』
エルフさんは哀しげに微笑み、
「戦争でエルフも大打撃をうけたのよ…」
と言った。
ユグノア
常識と話し合いと空気を読める、出来る男ドワーフ。
平均寿命は低く、荒くれが多い中、ユグノアは変わらなければならないと一所懸命頑張り、エルフやドラゴン族達とコミュニケーションを取る練習をした。
唯璃は娘に見えて仕方無い。娘さんは戦争の犠牲で亡くなり、奥さんは戦争の犠牲で失明するも、唯璃のゴハンで見えるようになる。
カナリア。
エルフ族領主でハイエルフ。
恋話大好きな女性。恋話になると見境がなく、突っ走ってしまう。
一触即発になるも、唯璃を認めてる。唯璃さえ良ければ同盟したい。
読んでいただきありがとうございます。
誤字脱字、感想などお聞かせください。




