その後
その後、クロと銀は連綿と協力し祭りを復旧させた。
崩壊した建物の数々はすぐ戻ることは無い。
でも、人々は連綿を怒ることなく謝罪する。
そこでクロは一人の老人から話を聞くことにした。
「あの!あの子について何か知ってますかね?」
クロの問いに老人は優しく答えてくれる。
「あぁ。知っておる。
あの子供は可哀想な娘だった。
産まれてすぐ母親が事故でこの世を去っていった。
その後は、父親に暴行を加えられながら生きていたんだ。
自身の感情を全て壊してでも。
ワシの知ってるあの子は、殆どの感情が腐ってしまったかのように見えたんだ。
菓子を渡してみても、犬を触らせてみても。
あの娘の表情はピクリと動かなかった。
あとは…あの娘は表情が硬いせいか友がいないように見えたな。
そして、あの娘は最期父親を惨殺しあの娘自身も命を絶ってしまった。
父親は手足を切り落とされ、刃物を心臓に何発も何発も突き刺され死亡していた。
まぁ。それは自業自得。
でも、あの娘まで死ぬ意味はないはずだったのに。
だから。ワシ等はあの娘に謝罪をしたいんだ。
守れなくれごめんと。構ってやれなくて愛せてやれなくてごめんと。
きっと、あの娘の顕現とやらも暴走も構って欲しく愛して欲しかったんだろう。
許してやってくれ。」
老人は頭を深々と下げてくる。
「別に、責める気はないですよ。
だって、分かってるから連綿ちゃんは悪じゃないって。
あと。ありがとうございます。情報提供。」
クロはそう言い残しその場から立ち去る。
「ほら。銀ちゃんホテル戻るよ。
ホテル周辺は奇跡的に無傷だからさ。」
クロは銀を連れ戻ろうと歩き出した。
[まって!私も連れてって。ここまでじゃくて。
君がこの世界の平和を掴むまで!永遠と!]
連綿がクロを呼び止め着いていきたいと願う。
「分かったよ。行こっか。
誰も自主的にこの世を去らなくて済む平和を目指してさ。」
クロは微笑みを見せた。
三人はホテルで泊まり、翌日迷いの森へ帰還した。
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