↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/112

第1話:最弱デッキと、想定外すぎる初期装備

こちらの作品はすべてAIに書いてもらってます

手元の端末が、青白く冷たい光を放つ。

《初期デッキ構築の儀を開始します》

《あなたの魂に紐づく初期スロットは、全部で『三つ』です》

 無機質なアナウンスが響き渡る中、俺――レイは、目の前に浮かび上がる半透明のカードスロットを眺めながら、盛大な溜息をついた。

 この世界では、すべてがカードで管理されている。

 道端の石ころも、飢えをしのぐパンも、身を守る武器や魔法すらも、すべてはカードを具現化して手に入れるのだ。

 そして成人を迎えた者は皆、この儀式によって「初期デッキ」を授かる。

 大いなる魔法カードを引き当てた者は魔導士へ、強力な武具カードを引き当てた者は勇者へと祭り上げられる――はずだった。

《ドロー……!》

 シュピンッ、と気取った効果音と共に、俺のスロットに三枚のカードが吸い込まれていく。

 周囲でギャラリーが見守る中、俺はそっとカードの表面を確認した。

 一枚目。

【ただの木の棒】

 ――説明:そこらへんの雑木林に落ちていた。攻撃力1。子供のチャンバラごっこ用。

 二枚目。

【微風(そよかぜ)】

 ――説明:MP1を消費して、ほんのり涼しい風を送る。夏の暑さ対策に最適。

 三枚目。

【白紙のエラーカード】

 ――説明:システムエラー。絵柄も効果も一切不明。ただの白い厚紙。

 ……。

 会場に、言いようのない重い沈黙が流れた。

「……おい、今の見たか?」

「ハズレ中のハズレだろ……。木の棒と、汗拭き用のそよ風って……。あんなの魔獣の鼻息で吹き飛ぶぞ」

「ていうか三枚目の白い紙なに? ゴミ混ざってない?」

 周囲の冷ややかな視線とヒソヒソ声が容赦なく突き刺さる。

 だが、当事者であるレイは内心で盛大にツッコミを入れていた。

(いや、待て待て。冷静に考えてくれ)

 心の中で、レイは机を叩きたい衝動を必死に抑える。

(攻撃力1の木の棒で、凶悪な魔獣と肉弾戦をしろってか? 無理だろ。勝てるわけがない。そよ風で前髪を整えながら絶命しろと? 神様、設計図の読み間違えじゃないですかね? 俺は一体、どうやってこのハードモードすぎる世界を生き抜けばいいんだ)

 初手から完全に詰んでいるとしか思えないラインナップに、遠い目をしながら頭を抱えるレイ。

 しかし、そのシュールな絶望を打ち破るように、背後から突如としてけたたましいアラート音が鳴り響いた。

《警告:迷宮ランク外の特異個体(レア魔獣)がエリアに侵入しました!》

「「「ひっ……!?」」」

 周囲の人間が悲鳴を上げ、一目散に逃げ出していく。

 瞬く間にパニックと化した広場の真ん中で、巨大な牙を持つ魔獣が地面を抉りながら、真っ赤な目をレイへと向けた。

 逃げ遅れたギャラリーたちが「もうおしまいだ……!」と頭を抱える中、レイはスリッパのようなサンダルを引きずりながら、やれやれと首を振る。

「はあ……。いきなり社畜ならぬ『雑用カード使い』の強制労働かよ」

 だが、その瞳の奥に恐怖の色は一切ない。

 レイは手元の【ただの木の棒】をヒラヒラと放り投げながら、冷徹なまでの頭脳で周囲の地形と敵の動きを瞬時に計算し始めた。

(さて。この『ゴミクズみたいな初期手札』で、どうやってあの傲慢なエリートどもを鼻血吹かせてやろうか)

 すべての伏線と、クスッと笑える無謀な頭脳戦の幕が、今、上がる――!


================

【名前】 レイ

【職業】 無職 / 【Lv】 1

【HP】 50 / 50

【MP】 5 / 5

【筋力】10 【敏捷】15 【魔力】1


《装備スロット(3/3)》

・【ただの木の棒】【微風】【白紙のエラーカード】

《生身スキル(※システム外)》

・【確率演算】【古武術:極】

================

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。